懐かしい~!ナベサダのワーナー時代の自選ベスト盤。
これは確か私がNYに在住中に購入したと記憶している。もはやそれも30年以上前のこととなったが,本作はWarner時代のナベサダのアルバムから曲を自選し,そこに未発表音源を加えた一種のベスト盤である。Warner時代のナベサダはアメリカのマーケットを意識した音作りとなっていて,その辺は好みが分かれるところかもしれない。
そもそも日本のジャズ・ミュージシャンが米国のメジャー・レーベルと契約して,アルバムをリリースするってのも快挙だが,チャート・アクションも結構よかったというのは今にして思えば凄いことである。ではあるのだが,ここに収められた音を聞いていると,アレンジメントがいかにも売れ筋みたいに聞こえたり,ややオーバー・プロデュース的に感じる部分もあるのも事実。特にRalph McDonaladがプロデュースした"Fill up the Night"と"Randevouz"はバックのメンツがGrover Washinton Jr.の"Winelight"と同じというのは力が入っているのはわかるが,ちょっとやり過ぎな気がする。私としてはフュージョン系のアルバムということであれば,以前記事にしたFlying Disk時代のベスト盤の方が好きだなぁ(記事はこちら)。
まぁ,そうは言っても高いレベルのミュージシャンを揃えた演奏は結構楽しめてしまうし,何曲か入っているそもそものナベサダのよく知られたオリジナル("Pastorale"とか"Round Trip"とか)のリメイク具合を楽しむって聞き方もあると思えるアルバム。星★★★☆。
尚,国内盤には"My Dear Life"のヴォーカル版とインスト版が収録されているが,私が保有するアメリカ盤ではインスト版のみ。また,アナログ時代に収録されていた"I Love to Say Your Name"がCDではオミットされている。
Personnel: 渡辺貞夫(as, sn, vo), Robbie Buchanan(key), Richard Tee(key), Paul Griffin(synth), Don Grusin(key), Ancel "Doouble Burrell" Collina(key), Russell Ferrante(key), Cesar Camargo Mariano(key), 野力奏一(key), Paul Jackson Jr.(g), Eric Gale(g), Carlos Rios(g), Earl "Chinna" Smith(g), Radcliff "Doggie"Bryan(g), Dan Huff(g), Toquinho(g, vo), Heitor Teixeira Pereira(g), Steve Erquiaga(g), Abraham Laboriel(b), Marcus Miller(b, synth), Nathan East(b), Jimmy Johnson(b), Bertram "Ranchie" McLean(b), Nico Assumpcao(b), Keith Jones(b), Chester Thompson(ds), Steve Gadd(ds), Harvey Mason(ds), Carton "Santa" Davis(ds), Vinnie Colaiuta(ds), Carlos Vega(ds), William Kennedy(ds), Andy Narrell(steel-ds), Alex Acuna(perc), Ralph McDonald(perc), Paulinho Da Costa(perc, vo), Sydney Wolf(perc), Jimmy Cliff(perc), Paulinho Braga(perc), Papeti(perc), Kenneth Nash(perc), 淵野繁雄(ts), 西山健治(tb), Brenda Russell(vo), Carl Carwell(vo), Maria Leporace(vo), Lynn Davis(vo), Alexandria(vo)
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