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2022年7月30日 (土)

ルーツ・ロック的にさえ響くRonnie Laneの”Anymore for Anymore”。

_20220729"Anymore for Anymore Plus" Ronniel Lane & the Slim Chance(G.M.→See for Miles)

このアルバムもブラックホークの99枚に選ばれているアルバムである。だとすれば,渋い音であることは想定内であったが,こちらの予想以上に渋いアルバムであった。

Ronnie Laneと言えばSmall Faces(あるいはFaces)のと言った方が通りがいいかもしれないが,これはRonnie Laneの初のソロ・アルバムである。私はRonnie Laneの音楽についてはほとんど無知と言ってよいし,保有しているアルバムもFacesの"Ooh La La"とPeter Townshendとやった"Rough Mix"だけだ。だが,このアルバムはブラックホークの件もあってずっと気になっていたのだが,なかなか入手の機会がなかったのだが,先般英国のセラーから中古CDを仕入れたものである。

このCD,"Plus"とあるのは冒頭と最後に,このアルバムがリリースされる前に発表されたシングルの2曲"How Come"と”Done This One Before”が配置されているからであるが,こういう曲の配置って結構ユニークだと思いつつ,普通なら最後にボートラに入れるだろうってところ。この辺にはお国柄の違いが出るって感じか(苦笑)。だが,この2曲,アルバムとトーンに違いがある訳ではないので違和感はない。かつライナーはしっかり書かれているし。

いずれにしても,冒頭に書いた通り,実にルーツ・ロック的な渋い音が流れてくるが,これはイギリス的というよりもアメリカ的に響く。私の場合,アメリカン・ロック,あるいはアメリカ的な音への指向の方が強いので,こういうのは大歓迎である。この手のサウンド好きにはたまらないのだ。星★★★★★。

メンツにはGallgher & Lyleの二人が参加しているが,この二人の曲では何と言ってもArt Garfunkelが歌った"A Heart in New York"が忘れられないが,こういう音楽もやっていたのねぇなんて思ってしまった。そして,Ronnie Laneと言えば,かつてEric Clapton,Jeff Beck,Jimmy Pageが勢揃いした”ARMS Charity Concert"というイベントがあったが,これはRonnie Laneが患った多発性硬化症の研究を進めるためのベネフィット・ライブだったのだなぁ。それほどの影響力のある人だったということである。

Personnel: Ronnie Lane(vo, g, b),Graham Lyle(banjo, mandolin, g), Benny Gallagher'(b, g, accor), Kevin Westlake(g), Billy Livsey(key), Ken Slaven(vln), Steve Bingham(b), Bruce Rowland(ds), Jimmy Jewell(sax), The Tanners of Montgomery(vo), Jimmy Horowitz(string arr)

本作へのリンクはこちら

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