久々に聴いたEric Claptonの70年代のライブ・コンピレーション+α。実に素晴らしい。 #EricClapton
"Crossroads 2" Eric Clapton(Polydor)
先日,"No Reason to Cry"をこのブログで取り上げた後に,久々にこのコンピレーションを聴いたのだが,これが実に素晴らしいものであった。主題の通り,本作は70年代のEric Claptonのライブ音源をまとめたものに,スタジオ・テイク4曲を加えたものなのだが,このライブが実にいいのである。
音源は74年から78年にまたがって,複数のヴェニューで録音されているが,"461 Ocean Boulevard"で完全復活を遂げたEric Claptonの,その後の充実ぶりが強く感じられる演奏になっているのが嬉しい。この時期,アルバムで言えば"461"から"Backless"に至る時期であるが,それらのアルバムが全部優れているとは言わずとも,ライブに関しては,それこそ鬼のようなギターを聞かせていたことがはっきりする。
Eric Claptonはいまだに現役で演奏はしているものの,人間が丸くなったというか,往時の凄みというのは正直感じられなくなっていると思っている。近年のアルバムも聞いても,いい曲もあったりするが,以前のような興奮は覚えないのも事実である。そうしたことを踏まえれば,私が初めてEric Claptonのライブに接したのは後年になってからのことであったが,この頃の演奏を生で聞いておけばよかったと思っても後の祭りである。74年から78年と言えば,私は中学生から高校生の頃だから,行って行けないことはなかったはずなので,やはり残念と言わざるをえない。
なんでこのコンピレーションがいいのかという理由は,ほぼバンドが固定メンツとなっていて,コンビネーションがタイトだということもあると思えるが,とにかく聞き物はClaptonのギターだと思う。まさにスローハンド炸裂しまくりである。そして,Carlos Santanaと共演した"Eyesight to the Blind / Why Does Love Got to Be So Sad?"はロックのジャムってのはこういうもんだって思わせる興奮度である。久々に聴いて堪能した私であった。星★★★★★。
甚だ極論かもしれないが,一般にリスナーがEric Claptonに求めるイメージが詰まったボックス・セットだと言っていいのではないかと思う。痺れる。
Personnel: Eric Clapton(vo, g), George Terry(g), Dick Sims(key), Car, g), George Terry(g), Dick Sims(key), Carl Radle(b), Jamie Oldaker(ds), Yvonne Eliman(vo), Mercy Levy(vo, hca), Sergio Pastora(perc), Carlos Santana(g), Armando Peraza(perc), Leon Chancler(perc), Dave Markee(b), Herny Spinetti(ds), Graham Lyle(g)
« 今年もこの日がやってきた。John Coltraneの命日と私が歳を重ねる日。 | トップページ | Dave Grusinのベスト盤を聞いていて,ついつい思い出したこと。 »
「ロック」カテゴリの記事
- "Rumours Live"がデリバリーされた。やはりこの時期は充実していたと思わせる。(2023.09.26)
- 無駄遣いだと思いつつゲットした「危機」のUSオリジナル盤。(2023.09.18)
- Yazooはいいバンドだった。(2023.09.11)
- Sonny Landrethのアルバムではこれが一番好きかなぁ...。完全に見直した。(2023.09.10)
- 買ってしまったAerosmithの6枚組。(2023.09.04)
« 今年もこの日がやってきた。John Coltraneの命日と私が歳を重ねる日。 | トップページ | Dave Grusinのベスト盤を聞いていて,ついつい思い出したこと。 »
コメント