値段が手ごろだったので,今更ながら買ってしまったJourneyの初ライブ盤。
私はJourneyのファンってこともないので,現在保有しているのはベスト盤と,"Escape"ツアーのライブDVD/CDぐらいのものである。だが,やはり自分と同時代のバンドと言ってよいので,懐かしいことも事実だし,カラオケで彼らの曲を歌うこともある(爆)。今回は,値段も手頃だったこともあり,ストリーミングで聞いていてもいいのに,現物を購入してしまったものだ(苦笑)。
Journeyの人気が一気に上がったのはSteve Perry参加後ってことになるだろうが,バンド誕生からJourneyを支えたGreg Rolieの最後のアルバムがこれってことになる。Steve Perryの声ってのは正直好き嫌いがあると思う(歌は無茶苦茶うまいのだあ,私は彼の声が結構苦手...)のだが,初期のアルバムではリード・ヴォーカルも取っていたGreg Rolieとしてはもはや潮時って感じでの脱退だったのではないだろうか。あるいはツアーに疲れたってところかもしれないが。
このアルバムは"Departure"リリース後のツアーの模様を収めたもので,一部日本での音源も含まれているようだが,バンドとしての勢いが増している頃って感じのサウンドである。彼らの人気のピークはこの後にやって来るが,そこへ至る過程を捉えたライブ盤としては,相応に楽しめるものと思う。まぁ,この頃の東京でのライブのヴェニューは渋谷公会堂,中野サンプラザ,そして新宿厚生年金会館であったから,まだ武道館級ではなかったってことである。
Journeyは,初期のスタイルから大きく変化したバンドだが,ここでは既に所謂インダストリアル・ロック化しているJourneyの音である。このライブではそれなりにバンド・メンバーにスポットライトが当たるようにはなっているものの,Neal Schonのソリッドなギターの目立ち具合が突出している。その辺りにロック的な感覚を持たせながら,曲はポップなものだというのが実感である。だからこそ幅広いオーディエンスに訴求したのだろうと思ってしまう。ちょっとアルバムとしては一本調子ではあるが,往時を懐かしむには丁度よかったってところだな。星★★★☆。
尚,最後に1曲だけスタジオ録音の"The Party's Over (Hopelessly in Love)"が入っているが,この曲はGreg Rolie脱退後の録音なので,キーボードはStevie Rosemanが弾いているが,この曲必要だった?って程度の曲だと思うのは私だけ?
ともあれ,今度は久しぶりに"Escape"ツアーのライブ音源を聞いてみることにしよう。
Personnel: Steve Perry(vo), Neal Schon(g, vo), Greg Rolie(key, vo), Ross Valory(b, vo), Steve Smith(ds, perc), Stevie Roseman(p, key)
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