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2022年6月 2日 (木)

Buddy Richの彼我の評価の違いを感じさせるトリビュート作。キラ星のごときドラマー軍団集結! #BuddyRich

_20220531"Burning for Buddy: A Tribute to the Music of Buddy Rich" Various Artists (Atlantic)

日本においてジャズ・ドラマーと言えば,Art Blakey,Elvin Jones,Tony Williams,あるいはMax Roachあたりの人気,知名度が圧倒的ながら,Buddy Richについてはあまり注目されることがないというのが通常の感覚だろう。かく言う私もBuddy Richの参加作はほとんど保有していないはずだし,このブログでもBuddy Rich参加作は取り上げたことがない。これはBuddy Richがビッグバンドのリーダーとして活躍することが多かったり,所謂ジャズの名盤というところで名前を見る機会も少ないからではないかと思われる。まぁ,Blue Note,Prestige,RiversideのようなレーベルでBuddy Richの名前を観ることはないし,せいぜいVerveぐらいかって感じだろう。つまり日本人に受けるモダン・ジャズの世界とはちょっと違うところで活動してきたからってことになるだろう。

しかし,このトリビュート・アルバムに参加した,それこそキラ星のごときドラマーたちの名前を見れば,Buddy Richの本国における人気や影響力は推して知るべしってところであり,この違いを理解することは簡単ではない。

このアルバムは,Buddy Richバンドが有名ドラマーを迎えて演奏したトリビュート・アルバムという体裁となっているが,プロデュースはなんとRushのNeil Peartである。Neil PeartとBuddy Richがそもそも結びつかないが,このアルバムではジャズ界,ロック界からそれこそもの凄いドラマーたちが参加して,ハード・ドライビングにBuddy Richバンドを煽っているのだ。ロック界で言えばGuns N' RosesのMatt Sorum,更にはBill Brufordまでいる。ジャズ界でもDave Brubeck QuartetのJoe Morelloや,Ed Shaughnessyのような超ベテランまで参加して,どうやったら集められるの?って感じである。Ed Shaughnessyなんて,日本ではあまり知られていないと思うが,Doc SeverinsenがバンマスだったTongiht Show Bandで,長くドラマーを務めた人である。私がNYCに在住していた90年代初頭は,まだJohnny Carsonが現役で司会をしていた頃で,その頃はまだTonight Showで叩いていた人である。

冒頭の"Dancing Men"からして,Simon Phillipsが強烈なドラミングを聞かせるが,全編を通じてノリ重視の曲が並んでいて,身体が勝手に動き出すって感じなのだ。おそらくBuddy Rich本人が叩いていたとしても,こうした煽りを聞かせていたのだろうと思わせるが,とにかく"Burning"というタイトルがぴったりの,極めてエキサイティングな演奏群である。そうしたノリは楽しいが,75分近くに渡って聞かされると,お腹一杯って感じになるのは仕方ないところだが,久しぶりに聞いてもついつい身体が動いてしまった。そしてこの音楽はヴォリュームを上げたくなるそういう音楽であった。いやいや,それにしても凄いキャスティングである。繰り返しになるが,よくぞこれだけ集めた,集まったってところだろう。そんな中,Max Roachだけソロ・ドラムスの小曲2曲という別格扱い。いずれにしても,参加したドラマーも叩きたくなる曲が並んでいるってところだな。星★★★★。

Recorded in May 1994

Personnel: Simon Phillips(ds), Dave Weckl(ds), Steve Gadd(ds), Matt Sorum(ds), Steve Smith(ds), Neil Peart(ds, perc), Manu Katche(ds), Mino Cinelu(perc), Billy Cobham(ds), Max Roach(ds), Rod Morgenstein(ds), Kenny Aronoff(ds, perc), Omar Hakim(ds), Ed Shaughnessy(ds), Joe Morello(ds), Bill Bruford(ds), Marvin "Smitty" Smith(ds), Steve Ferrone(ds), Buddy Rich Big Band<Andy Fusco, Dave D'Angelo, Steve Marcus, Walt Weiskopf, Jack Stuckey(sax), John Mosca, Rick Trager, George Gesslein(tb), Dave Stahl, Ross Konikoff, Greg Gisbert, Scott Wendholt(tp), Chuck Burgeron(b), Jon Weking(p, key)> with Bob Millikan(tp), Craig Johnson(tp), Dan Collette(tp), Mike Ponella(tp), Joe Magnarelli(tp), Tony Kadleck(tp), Gary Keller(ts, fl), John Hart(g), Chuck Loeb(g), Bill Beaudoin(g)

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