実にReichらしい響きに満ちた新作:”Reich/Richter”
"Steve Reich: Reich/Richter" Ensemble Intercontemporain / George Jackson(Nonesuch)
Steve Reichが2019年に書いた,Gerhard RichterとCorinna Belzによる映像作品"Moving Pictures"とともに演奏されるための曲だそうだ。即ち,映像は視覚に訴え,Reichの音楽は聴覚に訴えることで,鑑賞者の感覚を刺激するということだろうが,音楽を聴いているだけでも十分に満足できる。
この音楽を聴いていて,いかにもSteve Reich的な響きが続いて,それこそ初めて"Music for 18 Musicians"を聴いた時のような感覚を想起させるところが実に心地よい。そして,これがライブ・レコーディングだっていうのが信じがたいのだが,それをきっちりこなしてしまうEnsemble Intercontemporainの素晴らしさってところだろう。
とにかく,Steve Reichの音楽が好きならば,間違いなく気に入るであろう作品であり,今年の10月で86歳になろうとしているSteve Reichがまだまだ現役で行けることを実証した作品としか言いようがない。ジャケットはGerhard Richterの2021年の作品だが,こちらも今年90歳ということで,年齢はこういう風に重ねたいと思ってしまうねぇ。星★★★★★。
偶然とも言うべきだろうが,現在,東京国立近代美術館でGerhard Richterの展覧会が開催中である。これを聴きながら,作品鑑賞ってのもよさそうだな。行こうっと(笑)。
Recorded Live at Philharmonie Paris-Cite de la musique, Grand salle Pierre Boulez on March 7, 2020
Personnel: George Jackson(cond), Ensemble Intercontemporain(performance)
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