Barney Wilen:ドラムレスの編成がいいねぇ。 #BarneyWilen
IDAレーベルのBarney Wilenの作品に関しては"Wild Dogs of the Ruwenzori"に若干辛い評価をした私であるが,そう言えばもう1枚,このレーベルでBarney Wilenのアルバムを保有していたなぁということで,クロゼットから引っ張り出してきたアルバム。
これはどこかの中古ショップで購入したと記憶しているが,改めて聴き直してみると,"Wild Dogs of the Ruwenzori"よりこっちの方がいいなぁと思ってしまった。スタンダードを中心とした選曲もいいが,何よりもサックス~ギター~ベースという編成から生み出される落ち着いた感覚がいいのだ。こういうのをクロゼットに突っ込んでいた自分の見識の低さを反省してしまったが,こうしてまた魅力を再確認できたのだから,まぁいいや(爆)。
スタンダードに加えて演奏されるのがPhilip Catherineのオリジナル3曲だが,アルバム全体のイメージにフィットして,違和感は全くない。更にそこにHermeto Pascoalの"Nem Um Tarvez"が加わっているのが面白い。この曲,Miles Davisの"Live-Evil"で演奏されていた曲であるが,どうしてBarney Wilenがこの曲を選曲したのかは謎だ。しかし,逆に言えば,Miles Davisがなぜこの曲を演奏する気になったのかの方が謎じゃないかって感じの曲でもあるので,Barney Wilenがこの曲に何らかの魅力を感じてのことと考えよう。
Philop Catherineのギターはエフェクターをかまして,やや小うるさく感じられる曲もあるが,全体的には落ち着いた感覚が勝っていて,こういう演奏は結構和む。ベースにPalle Danielssonを起用したところの効果は大きいと思う。星★★★★。
Recorded on January 26, 27 & 28, 1991
Personnel: Barney Wilen(ts, ss), Philip Catherine(g), Palle Danielsson(b)
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