Steve Lacyは怖くない(笑)。
"Morning Joy" Steve Lacy Four(Hatology)
Steve Lacyという人は,ソプラノ・サックス・ソロでアルバムを作ってしまうような人なので,何となく「取っつきにくい」という印象を与えてしまいそうな気がする。やっぱりフリーなんだよねって思われがちだし,実際にフリー的な演奏もできる人である。しかし,Steve Lacyという人はThelonious Monkの曲を演奏することが多いし,Gil Evansとの共演も豊富ということで,フリーの枠で捉えるにはもったいない人である。だが,そうは言ってもあまりジャズを聞いたことがない人にとっては,どうしても敷居が高いのは否めない。
だが,このアルバムでもそうだが,決してコンベンショナルとは言わないが,どちらかと言えばジャズの歴史に根差したような真っ当な演奏が収められていて,全然怖くないじゃん(笑)と思わせるアルバムなのだ。編成は2管+ベース+ドラムスというやっぱり変わった感じはするものの,出てくる演奏は極めて真っ当。パリのSunsetでのライブ音源を収めたこのアルバムは,Steve Lacyという人の比較的コンベンショナル側の演奏を収めたものである。私はSunsetの上にあるSunsideというクラブには行ったことがあるが,こういう演奏を聞いているとSunsetも行けばよかったなぁ...なんて思ってしまう。いずれにしても,もう少し早帰りをしてもらわないと,後始末が大変ではないですか?
ここでも全7曲やっているが,Monkの曲を3曲,その他がLacyオリジナルという構成だが,冒頭から"Epistorphy"だもんねぇ。それで掴みはOKだってなるわ。全7曲で76分を越える収録時間というのも凄いが,時間を感じさせない非常に緊張感に溢れた演奏を聞かせるクァルテットである。実によく出来たライブ・アルバムで,Steve Lacyという人に苦手意識がある人でも,間違いなく問題なく聞けると思えるアルバム。星★★★★。でもやっぱり一筋縄ではいかないが...。
Recorded Live at Sunset, Paris on February 19, 1986
Personnel: Steve Lacy(ss), Steve Potts(as, ss), Jean-Jacques Avenel(b), Oliver Jonson(ds)
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