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2022年7月 1日 (金)

Stanley Clarkeの”I Wanna Play for You”:バラエティに富んでいるとも言えるが,はっきり言って駄盤(苦笑)。 #StanleyClarke

_20220630 "I Wanna Play for You" Stanley Clarke(Columbia)

本作はアナログでリリースされた時は2枚組だったはずである。スタジオ音源とライブ音源が組み合わされたアルバムはいろいろなタイプの音楽が収められていて,バラエティに富んでいると言えば聞こえはいいが,私から言わせればまとまりのない駄盤である。

スタジオ音源にはStan GetzやらFreddie HubbardやらJeff Beckやらを迎えているが,どうにも一貫性がないし,こうしたゲストを迎えただけの効果があったと言えば大いに疑問なのは困る。例えばStan Getzは3曲目の"The Streets of Philadelphia"に登場するが,Stan Getzにとってはこんなソロならお茶の子さいさい(死語?)のものだし,その次の"Together Again"のFreddie Hubbardも存在感薄いって感じである。であるならばJeff Beck期待ってところだが,"Jamaican Boy"はJeff Beckならではのスリリングな感覚に欠けるということで,何のためのゲスト陣と言いたくなる。

更に輪を掛けて面白くないのがライブ音源である。ホーン・セクションを入れた結構な大所帯バンドであるが,聞いていて大型化した第3期RTFはStanley Clarkeの趣味だったのか?と言いたくなる。オリジナルではJeff Beckとやった"Rock 'n' Roll Jelly"はカッコいいロック・フレイヴァー溢れる曲だったが,ここでホーンが入るとその必要性はあったのかと首を傾げたくなるような演奏。曲も手慣れた人気曲なのはいいとしても,ベーシストがリーダーのワンマン・バンド感が強過ぎて,特にライブ音源が多いアルバムの後半は聞いていて飽きる。

そういうことだから,このアルバムがクロゼットの奥に隠れていたというのも納得がいってしまう。もはや私にとって保有する意義はあまりないアルバムとなったというのがはっきりした。星★★。

Personnel: Stanley Clarke(b, synth, org, vo), George Duke(el-p), Ronnie Foster(p), Michael Garson(p, el-p, synth), Bayeté Todd Cochran(p, org, synth), Phil Jost(org), Peter Robinson(synth), Lee Ritenour(g), Raymond Gomez(g), David DeLeon(b), Darryl Brown(ds), Gerry Brown(ds), James Tinsley(tp), Al Harrison(tp), Bob Malach(ts), Al Williams(ss, bs), Dee Dee Bridgewater(vo), Gwen Owens(vo), Cathy Carson(vo), Juanita Curiel(vo)

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