ECM移籍前のNik Bärtsch's Roninのライブ盤。何も変わらない(笑)。
"Live" Nik Bärtsch's Ronin(Ronin Rhythm)
ここ数年はECMからアルバムをリリースしているNik Bärtschだが,ECMに移籍する前は自身のレーベル(?)からアルバムをリリースしていた。私はECMでのアルバムでNik Bärtschのミニマル・ファンクにはまってしまい,ECMより前のアルバムもせっせと購入しているのだが,このアルバムはこれまで記事にしていなかったと思う。本作はリード奏者Shaが参加していないRoninによる2003年リリースのライブ・アルバム。
ECMの第1作"Stoa"がリリースされたのが2006年だから,もう随分とNik Bärtschのアルバムは聞いてきたのだなぁと思いつつ,この人たちのやっている音楽は何にも変わりがないというか, Nik Bärtschの言うところの"Zen Funk"は,ミニマルな展開ながらビートが効いているという音楽だが,これがもはや私にとっては中毒性のあるものとなっているのだ。正直言ってしまえば,どれを聞いても同じではないかということになってしまうのだが,このグルーブに身を委ねる快感には抗いがたい魅力があるのだ。
彼らが生み出すミニマル・ファンク感はここでもいつも通りって感じで,在宅勤務のバックでこの音楽を流していても,一切仕事の邪魔にならないというか,むしろ私なんかにとっては仕事が捗ってしまうと言ってもいいぐらいだ(笑)。やっぱり好きなんだねぇlと思ってしまうが,こういう音楽は私のようにはまってしまう人間と,そうでない人と二極化確実だと思う。でも彼らの音楽は,私にとっては快感しか生み出さないと言っても過言ではない。
彼らのようなバンドがECMと契約したというのはある意味驚きであったが,それでもECMの総帥,Manfred Eicherを刺激する音楽だったということと思う。ECMにはベースのBjörn Meyerのソロ・アルバムだってあるから,よほどEicherのお気に召したってことだろう。私にとっては彼らが生み出す「揺らぎ」のような感覚は実に魅力的で,かつ心地よい。どれを聞いても同じなら,どれを聞いても同じ評価になるってことで,これも星★★★★★としてしまえ(笑)。だって,気持ちいいんだもん(爆)。
Recorded Live at Moods in Zurich on May 10 and Bee-Flat in Bern on May 12, 2002
Personnel: Nik Bärtsch(p, key, synth), Andi Pupato(perc), Kaspar Rast(ds), Björn Meyer(b)
« レーベルの関係性の訳がわからなくなる高齢者(苦笑)。 | トップページ | John McLaughlin:懐かしの「エレクトリック・ギタリスト」 »
「ジャズ(2022年の記事)」カテゴリの記事
- 2022年の回顧:音楽編(その2:ジャズ)(2022.12.30)
- 今年最後のライブを締めくくったBanksia Trioの見事な演奏@武蔵野市民文化会館(2022.12.24)
- George Bensonの20世紀の活動を振り返る好アンソロジー。(2022.12.26)
- ジャズ・ヴォーカルはあまり聞かない私だが,今日はJune Christy。(2022.12.23)
- この静謐さがたまらない:Ketil BjørnstadとDavid Darlingのデュオ第2作(2022.12.22)
« レーベルの関係性の訳がわからなくなる高齢者(苦笑)。 | トップページ | John McLaughlin:懐かしの「エレクトリック・ギタリスト」 »
コメント