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2022年5月 7日 (土)

Miles Davisの歌心:”Miles Ahead”のモノラル・ヴァージョンを聞く。

_20220504"Miles Ahead" Miles Davis(Columbia)

先日,Gil Evansとのカーネギー・ホールにおける共演盤を取り上げたばかりだが,実のところ,私が最も好きなGil Evansとの共演盤はこのアルバムである。今や,Columbiaのコンプリート・ボックスの一枚として保有しているこのアルバムであるが,元のモノラル音源とはヴァージョンが違う。更にジャケットもオリジナル(上)とボックス所収のその後のヴァージョン(下)では全く異なるということもあり,無駄遣いとは思いつつ,モノラル・ヴァージョンのCDを改めて入手した。よくよく考えてみれば,全然聞いていないが,MilesとGil Evansのボックスだって保有しているのだから,何やってんだかというところである。だが,ボックスって持っていても聞かないんだよなぁってのが正直なところなのだ。今回の場合,廉価盤だったから言い訳も成り立つが,こういうことをやっているから,CDの枚数だけが増えていく。どうせならアナログのオリジナルを買えよと思いつつ,そこまでの気力と財力がない(苦笑)。

_20220504-2 それはさておきである。主題の通り,ここでのMiles Davisの歌心が実に素晴らしい。フリューゲル・ホーンの丸みを帯びた音が,Gil Evansのアレンジメントに乗っかり,見事な調和ぶりを示すとともに,Miles Davisのメロディストぶりを十二分に感じさせる。まぁ,このアルバム,Prestigeから大枚はたいて引き抜いたたMiles Davisを,プロデューサーのGeorge Avakianがより幅広いオーディエンスに訴求し,コスト回収すべく(笑)制作し たということもあるかもしれないが,アルバムとしては非常に聞き易い音楽だと言ってよい。Milesのトランぺッターとしての技量を疑問視する声もあるが,そんなことは言うだけ野暮ってのを強く感じてしまった私である。所謂典型的モダン・ジャズから離れたフォーマットでも,一流のアルバムに仕立ててしまうMiles Davisは実に優れたラッパ吹きだったということは明らかなのだ。こんな歌心に満ちたアルバムを聞かされては星★★★★★しかない。

改めて本盤を聴いて,つくづく私はMiles DavisとGil Evansとの共演盤ってプレイバックする頻度が低いと感じているが,ちゃんと聞き直さないといかんなぁってところである。次は"Porgy And Bess"だな(笑)。

尚,全くの余談ながら,私から言わせれば,ここでの音楽にフィットしているジャケは,Milesが何と言おうが上のジャケである(きっぱり)。Wynton Kellyはリハーサルだけの参加で,このモノラル音源には入っていない可能性もあるが,ご参考。

Recorded on May 6, 10, 23 & 27, 1957

Personnel: Miles Davis(fl-h), Gil Evans(arr, cond), Ernie Royal(tp), Bernie Glow(tp), Louis Mucci(tp), Taft Jordan(tp), Johnny Carisi(tp), Frank Rehak(tb), Jimmy Cleveland(tb), Joe Bonnet(tb), Tom Mitchell(b-tb), Willie Ruff(fr-h), Tony Miranda(fr-h), Jimmy Buffington(fr-h), Bill Barber(tuba), Romeo Penque(fl, cl, b-cl, oboe), Sid Cooper(fl, cl), Eddie Caine(fl, cl), Lee Konitz(as), Danny Bank(b-cl), Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Arthur Taylor(ds) 

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