GW中にストリーミングで観た映画(1):「ザ・シークレット・サービス」
「ザ・シークレット・サービス("In the Line of Fire")」('93,米,Columbia)
監督:Wolfgang Petersen
出演:Clint Eastwood, John Malkovich, Rene Russo, Dylan McDermott, Gary Coyle
思い起こせば,去年のGWはコロナ禍のせいもあって,家で映画を見まくっていた私である。昨年の記事を見てみると,何と18本も家で映画を観ている。それに比べれば,今年はワクチン接種も3回したし,コロナ禍も去年ほどではなかろうということで,ゴルフばっかりしているって感じだったのだが,それでも毎日ゴルフって訳ではないので,何本か映画も観た。その一本目がこの映画である。実はこの映画は初見であった。30年近く前の映画ではあるが,老境に差し掛かりつつある役柄とは言え,Clint Eastwood自らアクションに取り組んでいる(と言っても,それほどド派手なアクションではない)。
詳しく書くとネタバレになってしまうので控えるが,この映画はJFK暗殺を防げなかった過去を持つシークレット・サービス役のClint Eastwoodが,新たな大統領暗殺計画に立ち向かうというもの。この映画,シナリオ的にはちょっと厳しいところもあるものの,相応に見られる映画になったのは偏に悪役,John Malkovichゆえである。悪役の造形がよくできていると,こちらの思い入れにも影響する部分はあるだろうし,ここでのJohn Malkovichのえげつなさが際立っている。こういう狂気すら感じさせる癖のある役を演じさせるとまじではまっている。所謂性格俳優ってやつだなと思ってしまった。
シナリオとして難があるのは,John Malkovichの行動がいくら何でもそこまでできる?みたいなところある点だと思うが,警備をしながら走って息が上がるのをClint Eastwoodが演じるのが,時代の流れを感じさせる。まぁ,この段階でEastwoodは既に還暦を過ぎているんだから,当然と言えば当然の描き方なのだが,それでもまだまだ「しゅっとした感じ」(笑)は保っていて,カッコよさは不変であった。
まぁ,このストーリーなら,もう少し尺を短くできそうなものだが,そこそこ面白く観られたからよしとしよう。ちょい甘めの星★★★★ってところ。
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