Christine McVieのソロのベスト盤が出ると知って,ついつい買ってしまったFleetwood Macの69-74年期の集成ボックス。
”1969 to 1974" Fleetwood Mac(Reprise)
RhinoからEメールが来て,Chirsitine McVieのソロ・アルバムからのベスト盤が"Songbird"の新録+未発表曲込みでリリースされると知って,私はカラー・ヴァイナルのアナログ盤を即発注してしまったのだが,そんなこんなでネットを見ていて,このボックスを見つけてしまったのであった。
私はFleetwood MacにおいてはChristine McVieのヴォーカルが一番好きなので,実はBuckingham~Nicks組が加入して大ブレイクする前の時期についても,関心はあったものの,これまで保有していたのは"Bare Trees"だけであった。そのアルバムはBob Welchが亡くなった時にも記事にしている(記事はこちら)が,実はBob Welchも結構好きな私としては,この二人が在籍していた時期のアルバムも含めて集成したボックスは実に興味深いものであった。この二人だけでなく,その前から在籍したDanny Kirwanだって気になる人だったのだから尚更である。
そういうところに,このボックスは強い訴求力を持って私を刺激してきた。だって,値段は8枚組だが結構手頃,かつ新たに発掘されたChrisitine McVie入りの74年のスタジオ・ライブ音源が含まれている。それに加えて,69年の"Then Play on"から74年の"The Heroes Are Hard to Find"に至る7枚のスタジオ録音アルバムには,"Penguin"以外の6枚にボートラ入り,そして最新リマスターとあっては,Christine McVie参加は全部でない(6/8:但し,クレジットされていないだけで参加しているという話もある)としても,これは買わねばということで,即発注してしまった私である。
Fleetwood Macの黄金期(人気絶頂期)はBuckingham~Nicks組加入以降の"Fleetwood Mac(邦題は「ファンタスティック・マック」だったか?)"以降であることは間違いないところでも,Peter Greenがいた頃のブルーズ・バンドから転じて,ロック/ポップ色を加味していったこの時期のバンドだって十分に魅力的で,私のようなStevie Nicksをあまり得意としないリスナーにとっては,こっちの方がいいではないかとさえ思ってしまう。
一般に低迷期とか言われることの多いこの時期のFleetwood Macの音楽ではあるが,ゆっくりとこのボックスを聞いて,今一度Christine McVieの活動内容を知り,そして音楽を再評価したいと思う。まぁ,ブックレットはもう少し詳しい情報を載せてもいいんじゃないのって言いたくなるところはあるものの,ジャケの作りといい,優れた編集方針によって実によく出来たボックス・セットとなった。この時期のFleetwood Macについて,世の中同じように感じている人はいるのだなとつくづく思ってしまって嬉しくなった私である。それだけで星★★★★★。だったらもっと早く買えよ!って言われそうだが,おっしゃる通り(爆)。
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