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2022年4月22日 (金)

”It’s a Blue World”:ムーディという言葉はこのアルバムのためにある!

_20220416-2 "It's a Blue World" Mel Tormé (Bethlehem)

ただでさえジャズ・ヴォーカルをあまり聞かない私であるが,男性ヴォーカリストとなると更に輪を掛けるって感じである。Al Jarreauなんかは純粋ジャズ・ヴォーカルとは言いづらい中,誰のアルバムを持っているかなぁなんて考えると,思いつくのはこのMel TorméとJohnny Hartman,Frank Sinatra,Jimmy Rushing,それにMark Murphyぐらいではないか。

それはさておき,このアルバム,実にムーディである。ムーディ以外の表現が見つからないと言ってもよいバラッド・アルバムであり,それを歌うのがMel Torméのヴェルヴェット・ヴォイスと来ては,もはやとろけそうな気分になる。還暦過ぎたオヤジがどういうシチュエーションで聞くのよ?って言われてしまいそうだが,気まぐれである(笑)。しかし,気まぐれで聞いても,これだけ素晴らしい歌唱を聞かされてはまいってしまう。

Mel Torméは私が保有するほかのアルバムではスウィンギーな歌唱も聞かせるが,ここではバラッドに絞っての歌唱となっているのが本盤の最大の特長であり,美点。これはバラッド・シンガーとしてのMel Torméの実力を示した作品であり,ジャケットの素晴らしさも含めて評価すべきアルバム。このアルバムが作り出すムードに痺れてしまい,ついつい評価も甘くなり,星★★★★★。

ただねぇ,一点文句を言っておけば,私の保有する国内盤(多分中古で入手)はリリースされた時期が随分前(90年頃?)ということもあって,クレジットに関しては全然配慮していないというか,情報があまりにも欠落している。確かにライナーの解説はそれなりに施してあるものの,アレンジャーが誰かもはっきりとはわからないというのはさすがによくないと思える。昨今は裏ジャケのコピーが付くのは当たり前になってきたが,この国内盤のリリース当時はそういうこともなかったということだ。こういうところはまだまだCDそのもののリリースに関しても発展途上だったと考えてもいいかもしれない。まぁ,30年以上前では仕方ないか。

Personnel: Mel Tormé(vo)

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