Richie Beirach共同プロデュースによるMichael Heiseの硬質なピアノ・トリオ作。
"Touchdown" Michael Heise(Storyville)
"Touchdown"と言っても,Bob Jamesではない(笑)。これはデンマーク出身のMichael Heiseによるピアノ・トリオ・アルバム。プロデュースはRichie BeirachとMichael Heise本人。ネットで調べてもMichael Heiseの情報になかなかヒットしないが,Storyvilleレーベルの情報によると,Michael Heiseが米国に留学中(?)に結成したトリオらしい。ベースはBrad Mehldauトリオのレギュラー,Larry Grenadierである。
このアルバム,エンジニアリングのせいもあるとは思うのだが,かなりピアノが硬質な音で捉えられていて,甘さというものをほとんど感じさせない。それはBill Evansでお馴染みの"Israel"のような曲をやっても変わらない。ピアノ・トリオに甘さを求めるようなリスナーにはちょっと厳しいかもしれないと思わせるものである。
だが,本作で醸し出されるスリリングな感覚は評価したいと思う。硬質なピアノに加えて,Ali Muhammed Jacksonのハード・ドライヴィングなドラムスもそうした感覚を増幅させたように思える。この人,現在はLincoln Center Jazz Orchestraに所属するAli Jacksonと同一人物のはずだが,このレコーディング当時はまだ20歳になる直前ぐらいだったと思われるが,結構パワフルに叩いているところが,このアルバムの印象をハードにしたようにも思える
そして,リーダーのMichael Heiseであるが,"Israel"以外はオリジナルで固めながら,「強面な」ピアノを聞かせている(裏ジャケに写る本人も相当強面と言えば強面だが...)。その後もリーダー作はリリースしているようだが,昨今の動静はよくわからないのはなぜなのかと思ってしまう。まぁ,こういうスタイルを継続していると,リスナーにも飽きがくるような気がしないでもないが,もう少し活躍してもよかったように思えるような佳作。星★★★★。しかし,本作の国内盤が出ていたとはなぁ...。日本ってのは凄い国である(笑)。
Recorded on February 12, 1996
Personnel: Michael Heise(p), Larry Grenadier(b), Ali Muhammed Jackson(ds)
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