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2022年4月24日 (日)

超爽快!坂田明と森山威男のデュオが発掘された。

_20220419 「ミトコンドリア」坂田明&森山威男(Trost)

私がフリー・ジャズに求めるものは「ぐうぁ~」(笑)という音の塊によって生み出される爽快感と言ってもよい。私にとってフリー・ジャズは深刻ぶって聞く音楽ではない。小難しいことを考えるのでなく,身体を揺らすように煽って欲しいのだ。山下洋輔トリオの演奏なんてのはその筆頭みたいなところがあるが,その山下トリオをかつて支えた坂田明と森山威男の86年のデュオ・ライブ音源が突如発掘されて,なぜかオーストリアのTrostレーベルからリリースされた。しかもミキシングをやっているのはJim O'Rourkeってなんでやねん?

それはさておき,この二人がデュオをやれば,大体どういう音になるかは想像できるのだが,結果は予想通り。笑ってしまうのは,こういう音楽を教会でやってしまうってことだが,これが強烈である。坂田明らしいフレージングを煽る森山威男のドラムスによるパルスに興奮しない奴はもぐりだと言いたくなる。冒頭の坂田明のクラリネット・ソロからして期待が高まるが,全編を通して,こういうのをやってくれ!というこちらの期待に応える音を出し続ける二人である。

しかも,ディスク1の最後では懐かしの"Ghosts"をやっているし,「モントルー・アフターグロウ」同様,「赤とんぼ」を引用する坂田明であり,ディスク2冒頭では「キアズマ」もやってしまうというサービスぶりである。「ダンス」の途中では「チュニジアの夜」は引用するわ,坂田の裏で森山は叩きまくるわで,まさにこれこそ爽快感満点のフリー・ジャズである。

よくぞこんな音源を発掘してくれたと言いたくなるアルバム。星★★★★★としてしまおう。たまりまへん。

Recorded Live at 柏教会 on May 24, 1986

Personnel: 坂田明(as, cl), 森山威男(ds)

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