The Very Tall Band:この人たちのライブは観る機会がなかったなぁ。
"What’s Up?" The Very Tall Band(Telarc)
本作は98年11月にNYCのBlue Noteでライブ・レコーディングされたものだが,この時の演奏は本作に先立って"The Very Tall Band"というアルバムがリリースされていて,これはその残りテイクってことになる(前作の記事はこちら)。
"The Very Tall Band"は父の遺品のCDであった。私はOscar Petersonのリーダー・アルバムはほとんど保有していないのだが,父が遺してくれたものはちゃんと売らずに手許に残してある。だからと言って,聴く頻度が高い訳ではないが,Milt Jacksonは自分でもアルバムを結構持っていることもあって,このコンビネーションならエンタテインメント性に富むハード・スウィング間違いなしだよなぁなんて思ってしまう。そのアルバムがあるものだから,珍しくも自分でこのアルバムを買ったものと思う。
このレコーディング時には3人とも古希を過ぎているが,実に矍鑠としたもの。Milt Jacksonは翌年亡くなってしまうとは思えない演奏ぶりである。はずさないのだ。亡くなった父はジャズを聞き始めたのは晩年になってからのことであったが,息子の私とはジャズに対する嗜好は違っていて,どちらかと言えばこのアルバムに聞かれるようなスウィンギーな演奏を好んでいた。しかし,私が父の日に送ったKenny KirklandやBrian Bladeのアルバムも気に入っていたようだし,Thelonious Monkが好きだったようなのも面白かった。雑食なのは父も息子も同様である(笑)。
それはさておき,ここで聞かれる演奏はど安定のものと言ってよく,誰しもが楽しんでしまうタイプの音楽と言ってよい。残りテイクとは言っても,クォリティには何の問題もない。本作がリリースされた2007年の暮れににOscar Petersonは亡くなっているので,このリリース・タイミングは単なる偶然ということになるが,それにしても万人が楽しめる演奏をしていたものだと言わざるをえない。星★★★★。
私はこの手の演奏のライブには行ったことがないと言ってもよいが,こういう名人たちの芸には一度ぐらい触れておいてもよかったかなぁと思いつつ,もはや後の祭り。それにしても,ここでドラムスを叩いているKarriem Rigginsはレコーディング当時23歳。爺さんと孫じゃん(笑)。それも凄いよねぇ。
Recorded Live at Blue Note NY on November 24-26, 1998
Personnel: Oscar Peterson(p), Milt Jackson(vib), Ray Brown(b), Karriem Riggins(ds)
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