GRPレーベル時代に残したLarry Carltonのベスト盤。
"Collection" Larry Carlton(GRP)
一時期のGRPレーベルというのは,それこそありとあらゆるフュージョン系ミュージシャンと契約しているような状態だったが,Larry CarltonもGRPから何枚もアルバムをリリースしている。本作はGRPレーベルに所属している1990年に出たベスト・アルバムであるが,2曲の新曲が入っているものの,それ以外はGRPに所属する前の,WarnerやMCAレーベル時代のアルバムからセレクトされているところが特徴的。これはLarry Carltonとの契約のご祝儀みたいな感じで捉えればいいかもしれない。
本作がリリースされた1990年は,私がNYCでの生活を始めた年だが,時をほぼ同じくして「スムーズ・ジャズ」なんて言い方が一般的になってきたと言ってもよい。このブログにも何度か書いているが,当時,NYCにはWQCD-NYというFMステーションがあって,CD101.9とも呼ばれるこのステーションからは「スムーズ・ジャズ」が常に流れているという状態で,約2年間のNYC生活において,私は大いに世話になっていた。スムーズ・ジャズと言っても,アダルト・コンテンポラリー系の音楽も掛かっていたので,フュージョン系ばかりではなかったが,それでも本作に入っているLarry Carltonの曲もよくプレイバックされていたのが懐かしい。
ここでもそういう時代を反映してかはわからないが,ロック・タッチの曲は選ばれておらず,どちらかと言えば「スムーズ・ジャズ」の概念にフィットしそうな曲が並んでいる。Larry CarltonのSignature Songと言えば,通常は"Room 335"になりそうなものだが,アルバム"Larry Carlton"から選ばれているのは"Nite Crawler"というのが象徴的って気もする。一時期Larry Carltonがアコースティック・ギターに傾斜していた時期の曲も結構入っている。このアルバムはゆったり時間を過ごすのに丁度いい感じの構成になっていると言ってもよいだろう。間違いなく心地よく時は流れる効果はあるということで,星★★★★。
クレジットを眺めていて,Doobie Brothersの"Minute by Minute"ではMichael McDonaldがキーボードを弾いていたのねぇ,なんてことに今更気がついた私であった。
Personnel: Larry Carlton(g, b, vo), B.B. King(g), Dean Parks(g), Joe Sample(key), Terry Trotter(key, synth), Michael McDonald(key), Greg Mathieson(key), Alan Pasqua(key), Don Freeman(key), Brian Mann(org, synth), Eric Pershing(key), Abe Laboriel(b), John Pena(b), Pops Popwell(b), John Ferraro(ds), Rick Marotta(ds), Jeff Porcaro(ds), John Robinson(ds), Michael Fisher(perc), Paulinho da Costa(perc), Kirk Whalum(ts), Michael Brecker(ts), Al Jarreu(vo), David Pack(vo), Michele Pillar(vo) with horns
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