”Quest II":メンツが固定されたのは本作から。 #Quest #DaveLiebman #RichieBeirach #RonMcClure #BillyHart
長年に渡ってグループとしての活動を続けるQuestであるが,現在も活動しているかはわからない。Questとしての音源は私の認識する限りは2013年にダウンロード・オンリーで出たのが最後であるが,しかし長年に渡って固定メンツで活動を続けてきたのは凄いことである。バンドとしてのQuestのメンツが固定されたのがこの第2作からということになるが,彼らの演奏は大概においてハイブラウなので,聴くには相応の覚悟がいる(笑)。実のところ,Questのプレイバック頻度においては第1作と第3作が高く,この第2作は正直頻度が高まっていない。ほかのアルバムだってそんなまめに聞いている訳ではないのだが,このアルバムはもう少し聞いていてもよさそうなものなのだが...。まぁ,ジャケで損をしているって話もあるな(爆)。
このアルバムをプレイバックしたのはいつ以来なのかも全然覚えていないが,今回改めて聴いてみて,やっぱりハイブラウだ。この弛緩するところがないのがこのバンドらしいのだが,襟を正して聞かなければって感じになってしまうから,気楽には聞けないのだ。Richie Beirachだけであれば,リリカルな演奏もあるが,BeirachがDave Liebmanと一緒にやると,途端に音楽が変わるところが実に面白いというか,この二人には特殊なケミストリーが働くのかとさえ思ってしまう。それでもこの二人が一緒とは言っても,"Pendulum"(あのボックスも久しく聞いていない...)のようなアルバムとはちょっと感覚が違うから,やはりこの4人ならではなのかもしれない。
このアルバム,私にとっては彼らのアルバムの中では,"Of One Mind"とまでは行かなくても,若干ハードルが高いと思わせる響きがあると今回感じたのが,プレイバック頻度が高まらない理由か。それでも"Third Visit"とかを聞いていると,ついつい興奮してしまうのだが...。しかし,1980年代にこのような音楽をやっていても,売れなかっただろうなぁと思いつつ,本作が日本国内で廉価盤が出ていることには感動すら覚える。星★★★★。
いい機会だから,彼らの音源を聞き直してみるか(ほんまか?)。
Recorded on April 17,1986
Personnel: Dave Liebman(ss, fl), Richie Beirach(p), Ron McClure(b), Billy Hart(ds)
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