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2022年2月 9日 (水)

ブート購入のオマケでもらったEric Dolphyの64年,パリでの演奏。

_20220206-2ブートを2枚購入すると,オマケで無料ギフト商品から1枚もらえるというサービス戦略にはまって,ついつい件のブート・ショップで買ってしまう私である。今回オマケで入手したのはEric Dolphyの64年パリでの音源。これ自体はブートもどき盤を連発する(笑)Hi Hatレーベルからもリリースされているのと同じ音源のはずである。しかし,Hi HatからのCDを購入すれば,2,000円以上の出費が必要だし,ほかのブート屋でも有料販売しているが,こっちは無料。そもそもが放送音源をブート化して出回っていたものなのだから,タダでゲットするのが正しいのである(きっぱり)。

この音源が録られたのは1964年6月11日なので,Dolphyが亡くなる18日前のことである。"Last Date"が6月2日の録音であるから,更に後ということになるが,ここでの演奏からはEric Dolphyに忍び寄る「死の影」は感じることができない。そんなDolphyの生前の演奏を,放送局録音によるまともな音で聴けるというのは実に嬉しいことである。

この音源自体は前々から知られていたものだろうが,私は初めて聞いた。ここではDonald Byrdを含むセプテットの演奏であるが,現地のミュージシャン(Donald ByrdとNathan Davisはパリ在住だったはず)とのセッションとは言え,Dolphyのやっていることは何も変わらないという感じで,嬉しくなってしまった私である。一部コンガが入るが,ここでのDolphyの演奏にコンガは合わんなぁと思いつつ,Dolphyに集中していれば気にもならない。しかし,バスクラ無伴奏で始まる最後に入っている"Naima"の冒頭部なんてたまらんのに,コンガが入ってきてずっこけるが...(苦笑)。どうせなら無伴奏で通してもよかったと思うのは私だけではあるまい。

フロントでDonald Byrd(テナーのNathan Davisの出番はあまり多くない)はそれなりに頑張っているとは思いつつ,Dolphyのソロの前では,普通と言うか,分が悪いと言われても仕方がない。Dolphyの音源にはよくある話かもしれないが,それぐらいDolphyは突出したミュージシャンであったことがこの音源を聞いてもわかるってところである。

所詮ブートレッグなんて,ネズミ算式に再生産されていくものであり,その流通方法には文句をつけること自体馬鹿げているが,これはやっぱり無料で手に入れるのが正しい姿だと言っておこう。そして,ここでの演奏は確実に聴くに値するDolphyである。やっぱりEric Dolphyは凄いのだ。

Recorded on June 11,1964

Personnel: Eric Dolphy(as, b-cl, fl), Donald Byrd(tp), Nathan Davis(ts), Jack Dieval(p), Jacques Hess(b), Franco Manzecchi(ds), Jacky Bambou(conga) 

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