またブートですか?と言われそうだが,今回はBrad Mehldauの2008年の記録。
"Salzburg 2008" Brad Mehldau Trio(Bootleg)
昨今,このブログにブートレッグを取り上げる機会が増えていて,またですか?と言われてしまいそうだが,今回はBrad Mehldauのトリオによる2008年の演奏を収めた音源である。
このブログにも書いてきたが,私はBrad Mehldauの音源のコンプリート・コレクションを目指している。と言っても,それは公式音源に限った話で,例えば各国の媒体を全部揃えるとか,ブートまで全部カバーするとかいうものではない。よって,コレクターとしては結構「やわ」な訳だが,それでもなかなかコンプリートってのは難しいものだと思っている。まぁ,それでもBrad Mehldauが高校生の時に吹き込んだ演奏以外は多分揃っているはずだ。ブートレッグについては,注目に値するもの,音がいいもの,演奏がいいものなどは拾うようにしているが,このブートについては音と演奏がよいと思って購入したものである。
タイトル通り,ザルツブルグでの演奏を収めたものだが,私にとってザルツブルグと言えば,「サウンド・オブ・ミュージック」である。よく似合わないとは言われるのだが,私が人生においてもっとも繰り返し見た映画は「サウンド・オブ・ミュージック」であり,最も好きな映画の一本なのだ。だから,死ぬまでにザルツブルグは絶対訪れたいと思っているし,ロケ地を回るツアーにだって行きたいぐらいなのだ。
このブートは実に音がよくて,公式音源と比べても遜色がないものだが ,それに加えて,ザルツブルグでの演奏ということもあってか,「サウンド・オブ・ミュージック」から"Something Good"を演奏しているのが珍しい。この曲はAnne Sofie von Otterとの"Love Songs"でやっているが,あのアルバムはあまり聞かない私なので,すっかり失念していたが,トリオでの演奏は残っていないはずだから,そこに注目してしまうのだ。もともとが美しいバラッドであるが,それを更にテンポを落とした感じで美的にやっている。私としてはおぉ~と唸ってしまったのであった。
この曲に限らず,Brad Mehldau Trioの安定して高レベルの音楽が収められていて,実に嬉しくなるブートなのだ。冒頭の"Dream Sketch"から掴みはOK,終曲の"It Might As Well Be Spring"はテンポを上げての盛り上がりを見せて,とにかくライブとしての構成も見事なものである。こういうブートならいつでも歓迎ってところ。私が保有しているそんなに多くないブートの中でも,この演奏はかなりいい方のた部類と言ってよいと思う。
Recorded Live at University Salzburg on October 31, 2008
Personnel: Brad Mehldau(p), Larry Grenadier(b), Jeff Ballard(ds)
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