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2022年2月15日 (火)

Wynton Kelly:究極のリラクゼーション。

_20220211 "Wynton Kelly!" Wynton Kelly(Vee Jay)

こういうアルバムを聞いていると,コンベンショナルなジャズ・ピアノのよさってものを肌で感じられるって思ってしまう。世の中にはジャズは難しいなんて論調もあるが,本作を聴いていれば(もちろん,本作でなくてもよいが...),誰が聞いても心地よく,ジャズは決して難しい音楽ではないということがわかるはずだ。これほど聴いていてリラックスできるアルバムもなかなかない。

世の中,カクテル・ピアノなんて言葉もあるが,Wynton Kellyの弾くピアノもそれっぽく聞こえると言えばそういうところもあるが,フレージング一つを取っても,カクテル・ピアノとは一線を画すものであり,それが一流ピアニストと凡百のピアニストとの違いだと言ってしまおう。

ジャズという音楽に何を求めるかは,聞くシーンによって違うと思う。私だってフリー・ジャズに身を委ねたい時もあれば,欧州の抒情的な演奏に浸りたい時もある。しかし,より一般的,あるいは普遍的なジャズを聞きたいと思えば,こういうアルバムがフィットする。歴史的名盤とかだと,ついつい身構えてしまうこともあるが,このいい意味での気楽さってのが実に重要なのだ。「枯葉」なんて,Miles Davisが吹くのとも,Bill Evansが弾くのとも全く違う感覚だが,それがまたいいのだ。

こういうアルバムは歴史的名盤と言うよりも,個人的に愛すべきアルバムとするのが私には適切に思える。スタンダードとWynton Kellyのオリジナルが混在するプログラムも大いに楽しめる。たまにしか聴かないが,聴くとついつい,おぉ,いいねぇと思ってしまうのが私のパブロフの犬的反応である(笑)。星★★★★☆。

Recorded in July 1961

Personnel: Wynton Kelly(p), Paul Chambers(b), Sam Jones(b), Jimmy Cobb(ds)

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