2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ

« 久々にKraftwerkの"Tour de France"を聴く。カッコいいよねぇ。 | トップページ | ショパン・コンクール優勝前のArgerich。才気煥発,天才は天才と思い知らされる。 »

2022年2月23日 (水)

Sonny Landrethのスライドも光るJohn Hiattのアルバム。

_20220221-2"Slow Turning" John Hiatt(A&M)

私が初めてJohn Hiattのアルバムを買ったのは"Bring the Family"のことであったが,それは完全にRy Cooder等のメンツ買いであった。彼らはその後Little Villageを結成することとなった訳だが,今回はそれはさておきとして,"Bring the Family"が実によかったので,それに次ぐ本作も購入したはずである。

John Hiattの声っていうのは,実を言ってしまえば私の完全な好みではないのだが,それを置いても魅力的に響かせるアメリカ的なサウンドを聞かせるところがいいのだ。本作においてその鍵を握るのが,スライドの名手,Sonny Landrethであることは間違い事実である。ここでのメンツはJohn Hiattを含めてThe Gonersというバンドということになっているが,そこから出てくる音は渋くもカッコいいのだが,Sonny Landrethが効いている。

ゲストとしてBernie Leadonが加わっていることからもわかる通り,カントリー・ロックと言ってもよい響きを聞かせるが,Glyn Johnsのプロデュースもよろしく,こちらの期待する以上のレベルの音楽を聞いたと出た当時は思ったはずである。彼らは本作から15年後,"Beneath This Gruff Exterior"というアルバムをリリースするが,そっちも保有しているものの最近全然聞いていないので,記憶からは完全に飛んでいる。私にとってはGoners名義ではこっちの方が印象が強かったと思う。

まぁそうは言っても,1988年というタイミングでこのジャケだし,このサウンドでは訴求する層は限られるだろうし,日本はバブルの絶頂期みたいな時代だから,当時受けるとは思えないが,好きな人間だけが聞いてりゃいいのよってところだろう。

それでもってSonny Landrethである。この人はスライドの名手であるが,自身のアルバムは悪くはないんだが,こりゃあええわってところまでいかないのである。私にとってはリーダーとしてより,バックで光る人なのだ。それはやっている音楽のタイプはちょっと違うが,Michael Landauと共通する感じだと言えばわかって頂けるだろうか。いずれにしても,ここでのSonny Landrethはサウンドの魅力の増幅に確実に貢献していると思う。よって,私にとってはSonny Landrethを聞きたくて聴くアルバムと言っても過言ではない。そうした点も含めて星★★★★☆。

Personnel: John Hiatt(vo, g, el-p), Sonny Landreth(g), David "Now" Ranson(b), Ken Blevins(ds) with James Hooker(org), Bernie Leadon(g, mandolin, banjo, mandicello), Ashley Cleveland(vo), Dennisi Locorriere(vo)

« 久々にKraftwerkの"Tour de France"を聴く。カッコいいよねぇ。 | トップページ | ショパン・コンクール優勝前のArgerich。才気煥発,天才は天才と思い知らされる。 »

ロック」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 久々にKraftwerkの"Tour de France"を聴く。カッコいいよねぇ。 | トップページ | ショパン・コンクール優勝前のArgerich。才気煥発,天才は天才と思い知らされる。 »