今日は大学の先輩のリクエストにお応えして,Marianne Faithfull。
"20th Century Blues" Marianne Faithfull(RCA)
私はブログの記事をFacebookに連携しているのだが,先日Phoebe Snowの記事をアップしたところ,そこへFBでつながっている大学の先輩からコメントを頂き,Marianne Faithfullについてアップせよとのリクエストを頂いた。このブログでもMarianne Faithfullについては"Blazing Away"について書いたことがある(記事はこちら)が,あれはメンツの妙を感じさせる素晴らしいライブ盤であった。では今回,何を取り上げるかなぁと考えていて,私の手持ちのアルバムはあと2組しかないので,今日はこれにした。これもライブ盤なのだが,"Blazing Away"とはだいぶコンセプトが違う。
このアルバムはMarianne Faithfuliがクルト・ワイルの曲を中心に,ワイマール共和国時代を想起させる歌を歌うというテーマに基づいたものであり,しかもそれをピアノ伴奏だけで歌うという実に濃い~作品である。
私にとって,Marianne Faithfullは最初は女優としての認識であった。Alain Delonと共演した「あの胸にもう一度」の革ジャンに身を包んだイメージってのが出来上がっていて,当時のセクシーな別嬪のイメージがあるが,当時の彼女は,今見てもやっぱり綺麗だよねぇ。Mick Jaggarが惚れるのも当然だ(きっぱり)。
その後Islandレーベルからアルバムを出して,へぇ~とか思っていたのだが,音楽についてはちゃんと聞いたことはなかった。初めてその音楽に接したのが上述の"Blazing Away"だったのだが,映画での美貌からは想像できない歌声にビビったというのが正直なところであった。
その次に私が購入したのが本作だったのだが,上述の通り濃厚なフレイヴァーを持つ作品だ。そもそも私はクルト・ワイルの曲は,千鳥風に言えば「クセがスゴい」と思っているが,それがMarianne Faithfullの声で歌われれば,クセ倍増みたいになってしまう訳だ(爆)。なので,これが全編,クルト・ワイルの曲だったら,濃厚過ぎて鼻血が出るって感じだろうが,Nilssonの"Don’t Forget Me"みたいな曲が清涼剤的な効果を与えてくれるのだ。そうは言っても,なかなかハードルが高い演奏だとは思うが,そうしたバランスもあって,普通のリスナーでもついていけるレベルにあると言える。それでも,しょっちゅう聞きたいと思う音源ではないのは"Blazing Away"同様であり,決して万人受けする作品だとは思わないが,このコンセプトを実現したこと自体を評価すべきと思う。星★★★★☆。
ライナーによれば,Marianne Faithfullがこの作品をリリースした契機は,Hal Willnerがプロデュースしたワイル作品集"Lost in the Stars"への参加だったらしい。そう言えば,私はそのアルバムも保有しているのだが,全然聞いた記憶がない(笑)。いい機会だから,そっちもそのうち聞いてみることにしよう。でも,Hal Willnerプロデュースのその手の作品では,Monk集である"That’s the Way I Feel"が好き過ぎて,ほかのアルバムに手が伸びないんだよねぇ...。
末筆ながら,改めてこのアルバムを聞く気にさせて頂いた先輩のOさんに感謝したい。こういう機会でもないとあんまり聞かないもんなぁ。
Recorded Live at New Morning, Paris
Personnel: Marianne Faithfull(vo), Paul Trueblood(p)
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