すっかり保有しているのを失念していたBarry Harrisのアルバム。
"Last Time I Saw Paris" Barry Harris(Venus)
先日亡くなったBarry Harrisのアルバムなのだが,保有していることすら忘れていたアルバムである。まぁ,なんでかって言えば,私が嫌いなVenusレーベルのアルバムだからってこともあるが,私が保有しているのが紙ジャケ盤で未整理状態になっていたからってのが要因である。Venusレーベルが嫌いなら買わなきゃいいじゃん!と言われそうだが,おそらく中古で安く拾ってきた以外,購入する理由はなかったと思える。
まず,なんでVenusレーベルが嫌いかと言えば,ジャケの趣味が悪い。特にエロ・ジャケは最悪だと思えるが,もう一つ私がこのレーベルを絶対に許せないと思ったのがFred Herschの"Everybody's Song But My Own"であった。Fred Herschの繊細なタッチや音楽性を無視して,プロデューサーの原哲夫の趣味で,くそのような音にしたことがどうしても許せないからだ。以前は購入したものもあったが,新譜が出ようが何しようが,金輪際Venusレーベルのアルバムは買う気がない。それぐらい嫌いなのだ。
ではこのアルバムはどうか?レコーディング時,Barry Harrisは古希を迎えたぐらいであり,まだまだ演奏には支障はない頃だと思うのだが,どうにもこのアルバムには覇気がない。テンポもほとんどミディアムで演じられるため,メリハリが感じられないだけでなく,Barry Harrisの運指も心なしか心もとない感じがしてしまうのだ。Barry Harrisが師と仰いでいるはずのBud Powellの"Oblivion"だって,もっとアグレッシブにやったっていい。 Bud Powellに関して言えば,アルバム,"Chasin’ the Bird"における"Indiana"なんて,Bud Powellと瓜二つのようなのだから,やればもっとできるはずなのだ。
しかしここでは,むしろテンポを上げる"Tea for Two"の方が真っ当に聞こえるってのがどうも納得いかない。言ってしまえば作りが安直で,久しぶりに聞いても全然面白くない。Barry Harrisを聞くならほかのアルバムを選ぶわと言いたくなる。星★★☆ぐらいで十分だ。
このアルバムで一番いいと思えるのは,これまた昨年亡くなったGeorge Mrazだが,それをもってしてもこれは売却予備軍だな(爆)。やっぱりVenusは好かん(きっぱり)。
Recorded on June 2, 2000
Personnel: Barry Harris(p), George Mraz(b), Leroy Williams(ds)
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