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2022年1月11日 (火)

久々にHigh Fiveを聞いた。

_20220109 "Jazz Desire" High Five Quintet(V.V.J.)

High Fiveが瞬間風速的に日本でも人気が出たのは2008~9年ぐらいのことだから,もう10年以上も前のことだ。2010年に"Split Kick"をリリースしたのが最後になっていて,今やバンドも解散状態ではないかと想像されるが,一時的にでも人気が出ていたのは間違いないところだし,私は行けなかったが,Blue Note東京でもライブをやって,そのライブ盤も出ている。ライブ盤が出た際,私は『ラテン的な「熱さ」だけの演奏からの脱却を図らないと,彼らは飽きられてしまうおそれがあるように感じられてならない。』なんて書いているが,あながち外れてはいなかったかななんて思っている(記事はこちら)。彼らの音楽ってのは聴いていて楽しいのは事実なのだが,音楽的な深みに欠けるってのは否定しようがないと感じるのだ。

今日,久しぶりに聞いたこのアルバムを聞いても,その感覚は変わらない。賑々しく盛り上がって,聴いている分にはうまいとは思うし,そんなに不満は感じないのだが,例えばQueenの"Another One Bites the Dust"のような曲をやられると正直ずっこける感覚があった。やっぱり軽い。どうしてもその軽さが否めない。各々の書く曲("Another..."以外はメンバーのオリジナル)にはそこそこ魅力はあって,各人のソロも悪くないのだが,印象が強まらないってのが正直なところである。ラテン系らしい軽さと言ってもよいが,やはり一本調子な感じがあるので,何度も続けてプレイバックしたいとは思えないのだ。

と相当な辛口なことを書いているが,前述の通り,楽しい演奏であることは間違いないし,ライブでこういう演奏をすれば,やんやの喝さいを受けるだろうなぁと思うが,まぁ私にとっては気まぐれに取り出して聞けばいいやぐらいのアルバム。演奏の楽しさに免じて半星オマケの星★★★☆。私も以前に比べれば,相応に欧州ジャズは聞くようになったとは言え,どちらかと言えば美的な方面への傾斜が強くなったことも,彼らに対する評価が上がらない理由かもしれない。

Recorded in February 2004

Personnel: Daniele Scannapieco(ts), Fabrizio Bosso(tp, fl-h), Luca Mannutza(p), Pietro Cianglini(b), Lorenzo Tucci(ds)

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