イタリア人ミュージシャンがJobimの有名曲を交えて,軽くブラジル風に演じたアルバム。
"Jobim Variations" Fabio Zeppetella(EmArcy)
ジャズ・ミュージシャンの間でもAntonio Carlos Jobimというのは特別な位置づけにあるが,それは世界のどこでも同じってことで,本作はイタリアのミュージシャンがJobimの有名曲に,自身のオリジナルを交えて,ストリングスも導入しながら軽いサウンドを生み出したアルバムである。
私はてっきりこのアルバムについて,既にブログにアップした気になっていたのだが,どうも完全に失念していたようだ。Fabio ZeppetellaについてはKenny Wheeler入りの"Moving Lines" をアップしていた(記事はこちら)ので,その気になっていたのかもしれない。このアルバムは2009年にリリースされているが,"Moving Lines"も2009年に記事を書いているから,やっぱりそういうことだろうなぁ(苦笑)。
それはさておき,上述の通り,Jobimの相当な有名曲とメンバーのオリジナルが並んでいる。Jobimの曲は"How Insensitve","Sem Você","Wave","Corcovaco",”Ipanema","Águas de Março",そして"Dindi"とまぁお馴染みの曲が並び,そこにメンバーのオリジナルとIrving Berlin作の"Change Partners"が並ぶという構成なのだが,Jobimの曲とほかの曲が何の違和感もなく混じりあっていて,これはなかなかくつろげる。だからこそ"Jobim Variations"なのねぇと納得していしまう私である。そうは言ってもJobimの曲もストレートにばかりやっている訳ではなく,崩しも入っている感じなのがこれまた"Variations"な訳だな。"Ipanema"はピアノ・ソロ,"Águas de Março"はベース・ソロだもんなぁ...。
このアルバムは,Jobimの曲に関しては変化球,オリジナルに関してはブラジル風味の直球勝負みたいな感じと言えばいいかもしれないが,時にムーディーにさえ感じさせる演奏は決して仕事の邪魔にならないのもよかった(笑)。いずれにしても,12年以上寝かせていたって感じで,リリース以来何度プレイバックしたかもわからないが,久々に聞いても実に面白いアルバムであった。星★★★★。
Recorded on November 13-15, 2008
Personnel: Fabio Zeppetella(g), Danilo Rea(p), Ares Tavolassi(b), Aldo Romano(ds)
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