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2022年1月14日 (金)

Keith Jarrett European Quartetのブートレッグ。素晴らしいバンドであった。

_20220109-4 "Frankfurt 1976" Keith Jarrett(Bootleg)

音楽を聞く上で,ブートレッグまで手を広げるとそれこそ大変なことになってしまう。そのため,私もブートレッグは何枚も保有しているとは言っても,やはりそこには一定以上の縛りが必要だと思っている。まずは基本は良好なサウンドボード音源であること。そして,演奏が誰が聞いても素晴らしいものであること,あるいはどうしても聞きたくなるような演奏であることは必須条件だと思っている。

そういう意味では,元が放送音源ってのがまずは一つの要素になると思うが,今日取り上げるこのブートも元は放送音源で,映像も残っている。このブートは最後の"Long as You're Living Yours"にフランス語のMCが被って雰囲気をぶち壊すのだが,どういう放送だったかはわからないとしても,これだけ良好な音でKeith Jarrettの欧州クァルテットの演奏が収められていれば文句は出ない。

まず冒頭のKeith Jarrettのソロ・ピース,"Song of the Heart"からして素晴らしいのだが,改めて聞いてみるとこのフレーズ,どこかで聞いたことがあるように思えてならなかった。いろいろ考えてみると,これは"Sun Bear Concert"の京都 Part 1のモチーフとほぼ同じではないのかと感じている。"Sun Bear"が録音されたのもこのブートと同じ1976年なので,これを聞いていると,Keith Jarrettの「完全即興」にも「書かれた」モチーフはあったのではないかと思ってしまうのだが,それはさておきである。全編に渡って非常に質の高い演奏が続き,実に嬉しくなってしまうのは私だけではあるまい。こういう音源ならいくらでも発掘してくれと言いたくなる。

今にして思えば,この欧州クァルテットってのは実に強力なバンドであった。後に発掘された"Sleepers"も強烈この上ないアルバムだったし,私としては好みも入っているが,米国クァルテットより一段高く評価すべきだと思っている。米国クァルテットには”Survivor’s Suite"という超弩級の傑作があるとしても,欧州クァルテットのどれもが素晴らしいと思える作品群のクォリティに比べれば,平均点が違うと思えるのだ。ここでも彼らが実にクリエイティブな演奏をしていたことがよくわかる優れたドキュメント。見事なものだ。

最初のソロ曲がYouTubeにアップされていたので,画像を貼り付けておこう。

Recorded Live in Frankfurt on September 18, 1976

Personnel: Keith Jarrett(p), Jan Garbarek(ts, ss), Palle Danielsson(b), Jon Christensen(ds)

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コメント

近年のブートと言っても、昔のオーディエンスもの、隠し録りなどの範疇で無く、放送音源などプロの収録したモノが多くなって楽しめますね。
keithものも多いので、私は時にはつまみ食いしていますが、この音源はまだでしたので、又楽しませて頂きます。(笑い)

photofloyd(風呂井戸)さん,こんにちは。

>近年のブートと言っても、放送音源などプロの収録したモノが多くなって楽しめますね。

はい。買い手側の審美眼が問われますね。ただ,サウンドボードでも玉石混交なので尚更です。

>この音源はまだでしたので、又楽しませて頂きます。(笑い)

入手は楽だと思いますので是非。

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