まさにDivineだな。Bette Midlerのベスト盤。
"Experience the Divine" Bette Midler(Atlantic)
Bette Midler,一流のエンターテイナーである。私が保有する彼女のCDはこれ一枚だが,これだけでBette Midlerの歌のうまさは理解できる。とにかく何を歌ってもうまいのだ。
私が在米中のことであったが,"From a Distance"が大ヒットして,この曲でグラミーも獲ったはずだ。そうした記憶もあり,93年に本作がリリースされた時に購入したもの。このベスト盤を聞けばわかる通り,ありとあらゆるスタイルの歌をこなしてしまうのが,Bette MidlerのBette Midlerたる所以であり,まさに"Divine"の看板に偽りなしである。
どこから聞いても楽しめるとは思うが,その中でも曲としては"The Rose"の魅力が私には突出したものに思える。もちろん,曲そのものが優れている"Do You Want to Dance?"もあれば,"Beaches"のサントラからの”Wind Beneath My Wings"も素晴らしいし,Johnny Carsonが司会をしていた”Tonight Show”での歌声等もあって,それはそれで面白いのだが,やっぱり"The Rose"は頭抜けている。私にとってBette Midlerと言えば,これというSignature Songと言ってよい。
もう一つ実に面白かったのが,"Only in Miami"である。これを聴いていたら,曲調から歌声まで,ほとんどMiami Sound Machineというか,Gloria Estefanではないか。この曲がリリースされたのが1983年,Miami Sound Machineが"Primitive Love"もしくは"Let It Loose"でブレイクしたのが前者が1985年,後者が1987年だから,私にはこのBette Midlerの路線を頂いたって感じにしか思えない。もちろん,Miami Sound Machineが元々やっていた曲調をBette Midlerが利用した可能性もあるが,いずれにしても私にはそういう感覚であった。久々に本作を聴くまで全然意識していなかったのだが,これは本当に面白かった。
ということで,ベスト盤として押さえるべきところは押さえたという感じのアルバムで聴きごたえ十分。ベスト盤ゆえに細かいPersonnelは省略するが,デビュー盤にはBarry Manilowも絡んでいたのねぇ,なんてことを改めて認識。常識?それまた失礼しました(爆)。星★★★★☆。
尚,本作は後年,同タイトルながら,ジャケもちょっと変わって曲数を増やした拡大盤として出ているようなので,念のため。
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