Freddie Hubbardの"Breaking Point":前衛と伝統のはざまってところ。
"Breaking Point" Freddie Hubbard(Blue Note)
久々に聞いたこのアルバムだが,タイトルは「限界点」あるいは「極限」なんて大仰ではあるが,まだまだ十分コンベンショナルな演奏と言ってもよい。確かにタイトル・トラックのようにややフリーがかったところはあるが,決してこれはフリー・ジャズではなく,あくまでも伝統技法の中で,若干の前衛色をまぶしたってところだろう。
Freddie Hubbardの場合,それこそOrnette Colemanの"Free Jazz"にも参加しているのだから,もっとフリーな世界に行こうと思えば行けるはずの人だ。その一方でJazz Messengersでも演奏していたのだから,ある意味何でもできてしまう訳だが,ここでは上述の通り,伝統の枠内に留まっているってことでの「限界点」と私は感じる。
朗々としたFreddi Hubbardのラッパは相変わらずの響きと言ってよいが,ここではJames Spaldingの切り込み具合もなかなか楽しい。更にこのアルバムで印象深いのがRonnie Mathewsかもしれない。どちらかと言えば地味な感じのするRonnie Mathewsが,いかにも新主流派的なセッティングの中で,印象的なピアノを聞かせている。まさにBlue Noteって感じの音であるが,今聞いても十分に楽しめる快作。星★★★★☆。
Recorded on May 7, 1964
Personnel: Freddie Hubbard(tp), James Spalding(as, fl), Ronnie Mathews(p), Eddie Kahn(b), Joe Chambers(ds)
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