オーケストラのライブ談議に触発されて,今日は"Great"
”Schubert: Symphony No.9 ’Great’” Klaus Tennstedt & Berlin Philharmonic Orchestra(EMI)
昨日,久しぶりに大学のサークルの先輩,同期とのこじんまりとした飲み会があったのだが,そこでのオーケストラのライブ談議に触発されて,久しぶりのクラシック・ネタである。
昨今,私がブログにアップするのは現代音楽のピアノが中心みたいになっていて,オーケストラの演奏は久しくアップしていない。児玉桃のECMからの細川/モーツァルトはあったが,純粋なオケのCDは昨年9月にTeodor Currentzisの「運命」をアップしたのが最後だ。そもそもライブにも全然足を運んでいないし,オーケストラの生演奏も最後に聞いたのはいつのことだったかすら記憶にない。
そんな私も以前は結構クラシックのライブに行っていたが,一番よく行ったのは約2年のNYC在住中であった。何せカーネギー・ホールやリンカーン・センターの定期のチケットは金のない私でも行けるレベルだったし,夏のタングルウッドだって,ちょこちょこ出かけることもできたのだから幸せなものである。それ以外で言うと,頻度からすれば通算して約8週間(初回が3週間,2回目が5週間),出張で滞在した1988年9月~89年初頭でのロンドンでのことだと思う。仕事のピークはシステム稼働のための年末年始だったが,それ以外は結構余裕のある滞在であった。9月は音楽シーズンの幕開けとも合致していたこともあるし,かつロンドンのオーケストラのライブはチケットが激安だったので,コンサート・ホールにはよく足を運んだのも懐かしい。王室がパトロンとなっていることもあるのだろうが,日本では信じられないような値段で聞けたのだ。
今日取り上げるシューベルトの「グレイト」も現地で聞いたのだが,私が入手したチケットは確か£2.90,当時のレートでも700~800円ぐらいだったはずである。そんな価格でKlaus Tennstedtが振るロンドン・フィルの演奏が聞けてしまったのだ。あの時はオケの後ろの席だったので,振っているTennstedtの表情がよく見えたのも懐かしい。
ってことで,今日は久しぶりにTennstedtがベルリンを振った演奏を聞いているのだが,久しぶりに聞くとオケの演奏はやっぱり高揚感があっていいねぇなんてことを思ってしまうのだから,私もいい加減なものだ。このEMIのボックス,激安と言ってよいもので,ショップによっては1枚200円もしない価格で入手出来てしまうが,たまにはちゃんとこういう音楽も聞かないといけないな。こうなったら,皆さんが昨日盛り上がっていた同じボックスに入っているブルックナーでも聞くとするか(笑)。
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