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2021年11月 7日 (日)

Pat Martinoを偲んで:今日は"Consciousness"。

_20211106"Consciousness" Pat Martino(Muse)

Pat Martinoが亡くなって,このブログに記事をアップしていないアルバムを聴いてみようってことで,今日は"Consciousness"である。Pat Martinoはいろいろなレーベルに吹き込んでいるが,Museの諸作ってのは結構人気が高いところではないか。脳動脈瘤による記憶障害前のPat Martinoってのはやはり凄かったよなぁと改めて思わされる。もちろん,復活後だって素晴らしいアルバムは残しているが,一番油が乗っていたのはMuse期ではないかと思う。

本作もいきなり"Impressions"で幕を開けるが,これがいかにものPat Martino節全開である。Pat Martinoの速射砲を浴びて,興奮しなければもぐりだと言いたくなるような強烈な演奏から入る。2曲目は本作のタイトル・トラックだが,もともとEric Klossのアルバムで(Pat Martinoも参加)取り上げられた曲をアルバム・タイトルにしてしまうのはよほどお気に入りだったのだろうか。しかも11分越えという長尺である。

続く"Passata on Guitar"はクラシカルな響きを持つ曲で,ソロ・ギターでもイケているところを示す。それに続くBenny Golson作の"Along Came Betty"は正確無比のピッキングを聞かせ,世の中のギタリストにギターを諦めさせかねないものと思ってしまう(私だけか?)。続くMartinoオリジナルの"Willow"はボサノバ・リズムに乗って,またも見事なピッキングさばきを聞かせる。当たり前ではあるが,結局何をやってもうまいのだ。

そして,興奮は次の"On the Stairs"でピークを迎えると言ってよい。なんなのよ,このフレージング!?って感じであるが,冒頭の"Impressions"同様のインパクトで迫ってくる。これがマジで凄い。これこそPat Martinoの真骨頂と言ってもよい。そして,最後はJoni Mitchellの「青春の光と影」で締めるというのが実ににくい演出である。私が保有しているCDには"Along Came Betty"の別テイクが入っているが,これはあっても嬉しいが,なくてもOKってところか。いずれにしても,本作はやっぱりいいねぇ。

つくづく亡くなってしまったことが惜しまれる。改めてR.I.P.と申し上げたい。

Recorded on October 7, 1974

Personnel: Pat Martino(g), Eddie Green(el-p, perc), Tyrone Brown(b), Sherman Ferguson(ds, perc)

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