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2021年11月 2日 (火)

高橋アキによるJohn Cageの音楽。このミニマルな感覚がたまらん。

_20211101 "Perilous Night" 高橋アキ(カメラータトウキョウ)

私は現代音楽のピアノがかなり好きだと言っていいと思うが,私にとっての精神安定剤みたいなところがあると言ってもよい。ノイジーなフリー・ジャズだって好きなのとは対極みたいな感じだが,「間」に惹かれるってところかもしれない。現代音楽と言ってもいろいろあるが,大体私が好んで聞くのはミニマルな音数を絞った感じの音楽である。

そして,日本のピアニストで現代音楽を弾かせたら,やっぱりこの人ははずせないと思わせるのが高橋アキである。その高橋アキがJohn Cageのピアノ音楽を弾くとなれば,これはいいに決まっている(きっぱり)。そして,全17曲中13曲はプリペアード・ピアノによるものであり,最後に収められた1969年の作品,"Cheap Imitation"以外は1940年代の曲で占められている。

やはり注目はプリペアード・ピアノの音ということになるが,そもそもJohn Cageはプリペアード・ピアノの「発明者」であるから,ここに収められた曲を聴けば,プリペアード・ピアノの何たるかは理解できるということになる。基本的にはピアノをパーカッシブに響かせるための小道具を施したって感じだが,その個性的な響きが面白い。ここでは驚いたことに名器,ベーゼンドルファーをプリペアード・ピアノに使っているのだ。普通のピアニストからすれば,何ちゅうことするねん!?って感じだろうが,それをやってしまう高橋アキも凄いねぇ。後半4曲のプリパレーションを外したベーゼンドルファーとの違いを体感するのも楽しい。

そうしたサウンド面はさておき,私にとってはここで聞かれる「間」が何とも心地よい。やっぱりこういうのが好きなのだ。星★★★★★。

Recorded on January 10 & 11,2007

Personnel: 高橋アキ(prepared-p,p)

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