久しぶりに聞いたChico Freemanの"Destiny’s Dance"。
”Destiny’s Dance" Chico Freeman(Contemporary)
Young Lionsの一人と呼ばれたChico Freemanももはや古希を過ぎたのだから,時の流れは恐ろしいものだ。今回,この記事を書こうと思って,Wikipediaを見ていたら,Chico Freemanって私と誕生日が一緒だったのねぇ,ってことで関係のないところで親近感が増す(笑)。
私はChico FreemanについてはIndia Navigation盤が最も光っていると思っているが,レーベルがマイナーだけに,より多くのジャズ・ファンの耳に触れたのは,Contemporaryレーベルに吹き込むようになってからではないか。このブログにもConptemporaryでの"Beyond the Rain"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,あれもいいアルバムだったが,レコーディング時期が好調時のIndia Navigation盤と近いこともあると思う。
本作はContemporaryレーベルに吹き込むようになっての3作目で,80年代に入ってからのアルバムとなる。このアルバムが出た頃の話題は,Wynton Marsalisの客演であったが,どちらかと言えば,リーダーよりWyntonがゲストであることが取り上げられていたようにも思う。WyntonとChico Freemanと言えば,各々が親子共演してリリースした"Fathers And Sons"ってアルバムもあったが,あれはこのアルバムの後のリリースなので,この時の共演が何らかの契機になった可能性もある。
それはさておきである。冒頭のタイトル・トラックはやや不思議なメロディ・ラインから入り,突如として高速のフレージングに転じるというところで,つかみはOKであろう。こういう感じで突っ走れば,かなりの興奮度って感じだったかもしれないが,全体のアルバムのトーンはかなりバラけてくる。Bobby Hutchersonが全面的に参加していることもあり,基本は新主流派的響きが強いが,ややつかみどころがない感覚も与えるように思える。
各人のフレージングは魅力的なもので,そっちに注目していれば,かなりいけているアルバムと評することもできるかもしれないが,どうもプロデュースにもう少し一貫性があってもよかったのではないかと思える。特に4曲目にのみ出てくるPaulinho Da Costaのパーカッションはこのアルバムに本当に必要だったのか?って気もするし,その辺りはやはり疑問が残る。
ということで,悪いアルバムとは思わないが,捉えどころがはっきりしないってことで,星★★★☆。半星はソロの質とBobby Hutchersonに加点。
Recorded on October 29 & 30, 1981
Personnel: Chico Freeman(ts, b-cl), Wynton Marsalis(tp), Bobby Hutcherson(vib), Dennis Moorman(p), Cecil McBee(b), Ronnie Barrage(ds), Paulinho Da Costa(perc)
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