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2021年10月18日 (月)

Marc Johnsonのベース・ソロ・アルバム。ジャズ的な響きがあって実によい。

_20211017 "Overpass" Marc Johnson(ECM)

ECMレーベルにはベーシストによるソロ・アルバムというのが結構存在する。これは総帥Manfred Eicherが元々ベーシストだからというところもあるとは思うが,これだけベース・ソロ・アルバムを作っているレーベルというのはECMをおいてほかにあるまい。私のようなECMレーベル好きにとってはそれほど抵抗はないとは言え,一般的なジャズのリスナーにとってはベース・ソロのアルバムは多少なりとも敷居が高いことは間違いないと思う。かく言う私だって,少なからずビビる(爆)。

だが,このMarc Johnsonのベース・ソロ・アルバムはそこかしこにジャズ的な響きが感じられ,小難しいところがないので,比較的受け入れやすいはずである。そもそも本作の制作はMarc Johnson本人と奥方のEliane Elias,そして録音はサンパウロである。Manfred EicherはExecutive Producerとクレジットされているので,持ち込み音源,もしくはMarc Johnsonにお任せでEicherが作らせたものって感じか。しかもミキシング・エンジニアは何とPat Metheny GroupのSteve Rodbyである。

このアルバムがジャズ的だと思わせるのは冒頭から"Freedom Jazz Dance",そして"Nardis"と続いて敷居が下がるところもあるが,3曲目にアルコとピチカートの多重録音で演じられる"Samurai Fly"は,懐かしや"Bass Desires"で演じられた"Samurai Hee-Haw"ではないか。これだけで嬉しくなってしまうリスナーも結構多いと思える。更にそれに続くのが「スパルタカス 愛のテーマ」ときては,ちゃんとジャズのリスナーを意識して作っているということがはっきりすると言ってもよい。

前半4曲が比較的馴染み深い曲を並べ,後半4曲はそれほど認知されていないであろうMarc Johnsonのオリジナル(新曲?)を並べるという構成だが,選曲はさておき,全編を通してMarc Johnsonのベースの音が実に魅力的に捉えられているのが素晴らしい。Marc Johnsonのベースはテクニック云々を越えて,この音でリスナーを魅了するのだと言いたくなるような音である。演奏だけでなく,音そのものも評価すべきアルバム。繰り返しのプレイバックに耐えるのはこの魅力的なベース音ゆえだと言いたい。星★★★★☆。

Recorded in January and February, 2018

Personnel: Marc Johnson(b)

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コメント

こんばんは。

このアルバム、曲も親しみやすい曲が比較的多めなのですけど、ルート音を出しながらそこにメロディを乗せている場面が多いので、割と普通に曲っぽく聴かせているのが功を奏しているのでは、と想像しています。ECMのベース・ソロのアルバムの中では一番聴きやすいのではないかなあ、と思います。

当方のブログアドレスは以下の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2021/08/post-605e6d.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>ECMのベース・ソロのアルバムの中では一番聴きやすいのではないかなあ、と思います。

やっぱりそうですよねぇ。私もいろいろ聞きましたが,これが一番耳に馴染みました(笑)。まぁ,ほかのも好きですけど...。

閣下、リンクをありがとうございました。m(_ _)m

ベース一本ででここまで聴かせるって、やっぱり、凄腕ですよね!
集中して一気に聴き通せますよね。
私も、聴きやすいアルバムだとおもいました。

私のリンクです。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-9290d8.html?cid=120627216

Suzuckさん,こんばんは。りんくありがとうございます。

>ベース一本ででここまで聴かせるって、やっぱり、凄腕ですよね!

はい。単にテクニックをひけらかすのではなく,音楽として成立しています。

>私も、聴きやすいアルバムだとおもいました。

やはりそう思われますよね。ベース・ソロでありながら,訴求力高いです。いいアルバムでした。

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