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2021年9月24日 (金)

Pat MethenyのSide Eyeが遂にリリース。

_20210923"Side Eye NYC V.1.IV" Pat Metheny(Modern Recordings)

Pat Methenyが新プロジェクトとしてSide Eyeを立ち上げ,その初ライブとして日本で公演を行ったのが2019年1月のことであった。私もそのライブに参戦し,このブログでも記事にしている(記事はこちら)。その時はPAの不調に辟易とさせられたが,それでも新しい取り組みは面白いと思ったし,何よりもその時はドラマーがNate Smithということもあり,そこへの注目度も高かった。  

そんなSide Eyeとしてのアルバムがようやくリリースされることとなったが,このV.1.IVの意味するところはジャケの中身を見るまでは謎であった。結局のところ,このSide EyeはPat MethenyとキーボードのJames Franciesを核として,ドラマーをいろいろ入れ替えるというのが基本的な考え方ということらしい。ジャケを見るとV.1.Iから現在はV.1.Vまで5人のドラマーが使われている。順にEric Harland,Anvar Marshall, Nate Smith, Marcus Gilmore, Joe Dysonとなっている。それで今回はV.1.IVということでMarcus Gilmoreとの共演である。

そして,ライナーを見ると,2019年9月のSony Hallにおける実況録音とある。ということで思い当たったのが,以前NHKのBSで放送された彼らのライブであったが,このアルバムを聴いた後,確認のためにビデオをプレイバックしてみた。すると,やはりこのアルバム,放送された時の音源(放送での収録はは9/13)も含まれている。そしてその番組でPat Methenyがインタビューに答えているのだが,ちょっと世代の離れたミュージシャンとの共演ということを念頭に置いているとのことであった。Marcus Gilmoreには最初断られると思っていたなんて言っていたが,それはまぁないだろう(笑)。

このアルバムはライブ音源であるが,3人のミュージシャンによる音楽としては,かなり音が分厚い部分があるが,放送を見直してみると,小型のオーケストリオンを使っていた。私はアンチ・オーケストリオンであり,あんな大人のオモチャがなくても,ちゃんとした音楽はできるはずと思っているので,う~むとなってしまうのだが,まぁそれでも曲によって,使ったり,使わなかったりということで,演奏に変化をつけたということになるのだろう。余談だが,インタビューで2025年ぐらいにはオーケストリオンV.2.0を作りたいなんて言っていたが,そんなことに金と時間を掛けるより,ちゃんとバンドで音楽をやって欲しいと思っていた私である。

曲としては旧作と新作が混ざっているが,どれも相応に聞きどころはあると思うが,Pat Methenyのデビュー・アルバム,"Bright Size Life"から2曲をやっているのが目を引く。BSのインタビューでも,古い曲だからと言ってやらないということはなく,キャリアの一環として捉えているというようなことを言っていたが,そのほかにも"80/81"にも入っていた”Turnaround”や,Michael Breckerのために書いた"Timeline"なんかもやっている。そうした中で旧作で一番面白くないのが"Better Days Ahead"かもしれない。それは多分,私がこの曲にPat Metheny Group的な音を求めてしまう部分もあるからかなぁなんて思っていた。一方,新作のコンテンポラリー感は更に強まっていて,その辺に時の流れも感じるが,アルバム全体としてはやはり魅力的に響く。

実力者が集まることで,優れた演奏が可能ということが実証されているが,James Franciesの貢献度はかなり大きいように思える。私はJames Franciesのリーダー作は未聴であるが,ストリーミングで聴いてみようと思わせるところはあったと思う。そして,Marcus Gilmoreは実に器用なもので,何でも叩けるというところを示している。Antonio Sanchezのような派手さはないが,実に堅実さとうまさを兼ね備えたドラマーだと思った。

ということで,やっぱりこれは相応に評価しないといかんと思えるアルバム。星★★★★☆。尚,私が購入したのは輸入盤であるが,国内盤には最後にこれまた"80/81"からの"The Bat"が加えられているが,これはストリーミングで聴ける。アンコール的な感じ(実際はアンコールではないと思うが...)でこれも悪くなかった。

Recorded Live at Sony Hall on September 12&13,2019

Personnel: Pat Metheny(g, guitar-b, orchestronic), James Francies(org, p, synth), Marcus Gilmore(ds)

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コメント

閣下、『Purest Form / James Francies』は、なんだか超カッコいいアルバムだったですよ。

メセニーさまの創造力の源らしいジェイムス・フランシーズのおばけぶりも今後も楽しみです。
って、これで、、しばらく、クリポタさまのアルバムには、、参加できないかもしれないなぁ。。
と、複雑な胸の内。。です。。。。

私のリンクを置いていきます!
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-5ee299.html

Suzuckさん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>閣下、『Purest Form / James Francies』は、なんだか超カッコいいアルバムだったですよ。

そうなんですかぁ。ストリーミングで聞いてみます。

>って、これで、、しばらく、クリポタさまのアルバムには、、参加できないかもしれないなぁ。。

クリポタとはUnity Band限りですかねぇ。Methenyがサックス入れる方が珍しいですからね。久しぶりにUnity Bandも聴こうっと(笑)。

>クリポタとはUnity Band限りですかねぇ。Methenyがサックス入れる方が珍しいですからね

いやいや、ジェイムス・フランシーズがクリポタさまのアルバムやライブに参加する時間がとれなくなるだろうなぁ・・

って、ことです。。。。
でも、フランシーズが一緒にできないと、強力なベーシストが必要になるだろうから、、それはそれで楽しみかもしれませんが。。なんか、複雑な気持ち。。。

Suzuckさん,こんにちは。

>いやいや、ジェイムス・フランシーズがクリポタさまのアルバムやライブに参加する時間がとれなくなるだろうなぁ・・
>って、ことです。。。。

Circuit Bandの方をご心配でしたか。なるほど。

>でも、フランシーズが一緒にできないと、強力なベーシストが必要になるだろうから、、それはそれで楽しみかもしれませんが。。なんか、複雑な気持ち。。。

Undergroundもありますからねえ。クリポタはクリポタなりにやってくれるでしょう。

こんばんは。

パット・メセニーは若い人たちとやっている時でも、どんなサウンドになってもパットの音楽になりますね。それが素晴らしいです。ところで、私の聴き方が大ざっぱ過ぎたせいかどうなのか、キーボードやピアノはカラフルでも、基本オルガン・トリオとして聴けてしまいました。


当方のブログアドレスは下記の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2021/09/post-e29522.html

910さん,こんばんは。リンクありがとうございます。

>パット・メセニーは若い人たちとやっている時でも、どんなサウンドになってもパットの音楽になりますね。それが素晴らしいです。ところで、私の聴き方が大ざっぱ過ぎたせいかどうなのか、キーボードやピアノはカラフルでも、基本オルガン・トリオとして聴けてしまいました。

まぁPat Methenyの音はどうやってもPat Methenyってことですよねぇ。確かに編成はオルガン・トリオなんですが,昔のオルガン・トリオとは明らかに質感が異なるのが,テクノロジーの進化ってことでしょうねぇ。いいのか悪いのかはよくわかりませんが,時代の流れですね。

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