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2021年8月16日 (月)

テクニシャン,Phineas Newborn,Jr.を久しぶりに聞く。

A-world-of-piano_20210809161101 "A World of Piano!" Phineas Newborn Jr.(Contemporary)

これもあまり聞くことがなく,CDラックの肥しのようになっているアルバムである(苦笑)。買ってもあんまり聞いていないアルバムはこれだけではないとしても,棚を眺めていると,あぁ,こんなものもあったねぇと思うことが多くなった今日この頃。一方,私が保有しているPhineas Newborn Jr.のアルバムはこれ一枚ということからして,私の趣味嗜好と合致している人ではないとも言える。好きだったらもっと買っている(笑)。

Phineas Newborn Jr.と言えば,そのテクニックについて語られることが多いと思うが,このアルバムでもハード・ドライビングなピアノを聞かせる一方,"Lush Life"のような曲では歌心もあることを実証していて,単なるテクニシャンで片付けるべきではない。急速調であろうが,ミディアム・テンポだろうが,バラッドだろうが,それこそ何でもござれのオールラウンド・プレイヤーであるが,やはりついついその技量に耳が行ってしまうのは仕方ないところ。だから,うまいねぇと思っても,それ以上の感慨には結びつかない場合が出てきてしまうという,テクニシャンに対してありがちな反応をこちらも示してしまう訳だ。

しかし,これだけのテクニックを持ったPhineas Newborn Jr.が精神疾患により,活動時期が限定されてしまったのはもったいないことであった。Bud Powellが晩年の"In Paris"で示したような境地をPhineas Newborn Jr.が示せたのかどうかは私には知る由もないが,遺作は日本のレーベルに残していたというのは何となくわかるような気がする。

いずれにしても,聞いていてうまいねぇと感じる瞬間多数であり,ハード・ドライビングな演奏にはやはり惹きつけられてしまうというのが正直なところである。星★★★★。

Recorded on October 16 & November 21, 1961

Personnel: Phineas Newborn Jr.(p), Paul Chambers(b), Sam Jones(b), Philly Joe Jones(ds), Louis Hayes(ds)

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