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2021年8月 5日 (木)

John Mayerの新譜は80年代がテーマだそうだ。

_20210803"Sob Rock" John Mayer(Columbia)

最近のJohn Mayerのアルバムは,カントリー的な響きが強かったりして,かなり渋い,あるいは地味な印象を与えていたと思うところに,新譜の登場である。題して"Sob Rock",巷の情報によれば,テーマは80年代音楽,そしてこのジャケである。ジャケを見るまでもなく,ストリーミングで先行公開されていた曲を聞けば,ポップな世界への回帰は明らかであったが,まさにポップな響き,あるいは時に甘美なメロディ・ラインが聞こえてくる。

John-mayer このアルバムをプロデュースしたのがJohn Mayer本人と,今やBlue Noteレーベルの社長となっているDon Wasってのは正直意外な気がしないでもないが,80年代というテーマを決めて,その方向性の確かさをサポートしたのがDon Wasってことなのかもしれない。80年代を意識したってのはファクトリー・シールに貼られた懐かしのNice Priceのステッカーからも明らかであるが,私がアメリカに在住していた頃は$8.99とか$9.99のColumbiaレーベルのCDには貼られていたもので,実に懐かしい。

そんな凝ったことをしつつ,出てくる音も何ともソフトなロックという感じである。私としてはギタリストとしてのJohn Mayerがもっと聞きたいという思いにも駆られるが,まぁこれはこれでありかなとも思う。昨今はこういう音楽をヨット・ロックとも呼ぶようだが,我々の世代からすれば,AOR的と呼べばいいとも言える。訳のわからんジャンルを作らなくてもいいのになぁと思うのは年寄りの感覚なのかもしれない。

いずれにしても,私はJohn Mayerは渋い路線よりも,こういう路線の方が合っていると思うので,甘いの承知で星★★★★とするが,AORの名曲群に比べると曲のクォリティはもっと上げて欲しいと感じるのは,きっと私だけではないだろう。その辺りは実に微妙。

Personnel: John Mayer(vo, g, b, p, key), Greg Leisz(pedal steel), Greg Phillingaines(key, synth), Larry Goldings(key), Jamie Muhoberac(key), Jeff Babko(key), Sean Hurley(b), Pino Palladino(b), Aaron Sterling(ds, perc), Lenny Castro(perc), Maren Morris(vo)

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