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2021年7月23日 (金)

高齢者はかくありたいと思わせるJohn McLaughlinの新作。

_20210718 "Liberation Time" John McLaughlin(Abstract Logix)

来年1月には八十歳の傘寿を迎えるJohn McLaughlinの年齢を全く感じさせない新作が届いた。ライナーにもある通り,コロナ禍による活動の制約はJohn McLaughlinの創造力に火をつけたようで,その結果がこのアルバムにつながっていると思わせる。近年のJohn McLaughlinのアルバムとは異なり,複数のメンツによる構成となっていて,曲調も結構ヴァラエティに富んでいる。いずれにしても,難しい状況の中でも,こうしたアルバムを作り上げてしまう後期高齢者たるJohn McLaughlinは還暦を迎えた私にとっても,今後のロール・モデルとしたいと思わせるに十分なものであり,主題の通り,私もかくありたいと思ってしまったのであった。

上述の通り,このアルバムは複数のバンド構成によって制作されており,現行レギュラー・バンド,4th Dimensionによる演奏はいかにもなタイトルを持つ"Lockdown Blues"1曲だけである。更にはMcLaughlinのピアノ・ソロによる2曲ってのも小品ながら実に珍しい。それでもピアノ・ソロを除けば,McLaughlinらしいハードでタイトな演奏ばかりと言っても過言ではない。ある意味,この年齢になって,まだこのような演奏を続けていること自体が,やはりこの人化け物と言わざるをえない。「よいよい」度皆無なのだ。以前にも書いたと思うが,この人,通常の生活で一体何を食べているのかと思いたくなるようなレベルである。これはもはや元気な高齢者ではなく,はるかに下の年代も軽く凌駕しているって感じなのが凄い。

そうした中で,若干異色と思わせたのが"Right Here, Right Now, Right On"である。ここで聞かれるコンテンポラリーな4ビート感覚というのは,近年のJohn McLaughlinのアルバムではあまり聞けないという感じである。この多国籍バンドによる演奏を聞いていると,John McLaughlinはハード・フュージョン一辺倒でなくても,まだまだいろいろな文脈に対応可能であることを実証していると言ってもよい。だからこそ面白いし,だからこそ感心してしまう訳だ。

それにしても,相変わらず指のよく動くJohn McLaughlinである。これだけ指を動かせれば,絶対ボケないなと思わせるに十分。まだまだいけることを雄弁に物語った一作。いやぁそれにしてもよくやるわ。尊敬の念も込めて星★★★★☆。

Personnel: John McLaughlin(g, g-synth, p), Gary Husband(key, ds), Roger Rissignol(p), Oz Ezzeldin(p), Sam Burgess(b), Etienne M'Bappe(b), Jérôme Regard(b), Vinnie Colaiuta(ds), Ranjit Barot(ds, konokol), Jean Michel 'Kiki' Aublette(ds, b), Nicolas Viccaro(ds)

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コメント

閣下、リンクをありがとうございました。m(_ _)m

到着してから、しばらく車の中で聴いていたのですが、
外のギラギラする陽射しを吹き飛ばすような怪演で、
とてもご機嫌なアルバムですよね。
やりたいことができる指の動き、、流石です!

私もリンクを置いていきます。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-495180.html

Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。

>到着してから、しばらく車の中で聴いていたのですが、
>外のギラギラする陽射しを吹き飛ばすような怪演で、
>とてもご機嫌なアルバムですよね。
>やりたいことができる指の動き、、流石です!

これだけ指が動けば,絶対ボケませんね(笑)。私もボケ防止のため,ギターの練習に励みますか(爆)。このアルバム,非常にコンパクトなものでしたが,結構聞きごたえはあったと思います。いずれにしても,私はMcLaughlinが好きなんだってことを改めて感じました。もちろんいけてない作品もありますが,たいがいは好きってことで(笑)。

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