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2021年4月13日 (火)

「旅情」:この映画を観るのも45年ぶりぐらいか...。

Summertime 「旅情("Summertime")」(’55,英/米,United Artists)

監督:David Lean

出演:Katherine Hepburn,Rossano Brazzi,Isa Miranda, Darren McGavin, Mari Aldon

主題の通りである。私がこの映画を観るのは小学生の高学年か,中学生の時分以来のことになると思うが,ヴェニス(ヴェネツィア)が舞台であることはすっかり失念していた。今回,この映画を久しぶりにDVDで観て感心してしまったのが,ヴェニスの街は,私が訪れた2013年とこの映画のロケが行われた1950年代半ばとほぼ何も変わっていなかったということだろうか。もちろん,細かいところは近代化しているはずだが,街並そのものが不変であったことに何とも言えず感動してしまった私であった。そうした意味でも,ストーリー以前にヴェニスの観光映画として,まずは一級品なのだ。

それはさておき,本作は名匠David Leanが撮ったクラシックなラブ・ストーリーである。今の時代感覚からすれば,古臭いと思われても仕方がないようなお話ではあるが,それでもこういう心の機微ってあるよなぁって思ってしまうのが我々の年代ってところか。もちろん,ラストに向かった展開が唐突だとか,ケチをつけようと思えばいくらでもつけられる。だが,「旅情」という邦題がこれほどしっくりくる映画はないと思えるし,そういう時代だったのだ。

この映画は全編で展開されるヴェニスの美しい風景,Katherine Hepburnのうまさ,そしてRossano Brazziの美男ぶりを堪能すればいいのである。こういう映画を観ていると,古き佳き時代と思わざるをえない。現代のように直截的なエロティシズムには走らず,花火をメタファーにするところも何とも奥ゆかしい。そして,小道具として使われるクチナシ(Gardenia)の意味合いが,その花言葉を知れば知るほど,実に切ないのだ。小学生か中学生の私がこの映画を見てどう思ったかは記憶の彼方ではあるが,この歳になってこういう映画を観ると,当時とは全く別の感慨が生まれるということを感じさせられた映画であった。星★★★★。

この映画を観て,改めてヴェニスという街の魅力を感じてしまったので,次はDiane Laneが超可愛い「リトル・ロマンス」でも見るかなぁ(笑)。

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