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2021年4月 5日 (月)

豪華なメンツが揃ったGary Burtonの落ち着いた「ほぼ」スタンダード集。

_20210331"Departure" Gary Burton(Concord)

このアルバムがリリースされたは1997年のはずだが,当時としてもかなり豪華なメンツが揃っていたと思わせる作品である。当時,この中で一番マイナーだったのがFred Herschであろうというのが信じがたいが,それほどのメンツである。

ではあるが,このアルバムは豪華なメンツが丁々発止の演奏を繰り広げる訳ではなく,実に落ち着いた演奏が展開されるほぼスタンダード集である。そもそもGary Burtonのスタンダード集ってのが珍しいと思うが,バックのメンツも楚々とした演奏で,Gary Burtonに応えている。

私がほぼスタンダードと書いたのは例外はChick Coreaの"Japanese Waltz"と,TVシリーズ"Frasier"の主題歌である”Tossed Salads And Scrambled Eggs"ゆえだが,前者は再編したAkoustic Bandのライブでもやっているのだが,初出が何だったのかよくわからない。このアルバムがレコーディングされた96年の段階で取り上げているので,その頃には既に認知されていたということか。後者は米国のTV番組だから,我々にあまり馴染みがないのもある意味当然である。

それ以外のスタンダード(あるいはジャズマン・オリジナル)も,ある程度は知られているものの,超有名な曲は少ないと言ってもよいのだが,その辺りがGary Burtonのセンスってところだと思う。最後のHorace Silverの"Ecaroh"とか言われても,何だっけ?って反応になってしまうし,Ellington/Strayhornの"Depk"は「極東組曲」からというチョイスは渋いのか,ひねっているのかって感じだろう。

だが,演奏はどれもがリラックスした感覚に富んだものであり,穏やかに時間が流れていく。刺激には乏しいし,このメンツならではの感じもあまり出ていないのだが,ソロのレベルは高く,相応のくつろぎ感を生み出していて,気楽に聞くには丁度いいわって感じである。ジョンスコも変態フレーズは抑制し,結構普通に弾いているのも微笑ましい。ちょいと甘めの星★★★★ってところ。

Recorded on September 20-22, 1996

Personnel: Gary Burton(vib), John Scofield(g), Fred Hersch(p), John Patitucci(b), Peter Erskine(ds)

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