Charles Lloyd, 今年で83歳とは思えない衰え知らず。
"Tone Poem" Charles Lloyd(Blue Note)
アルバムを出しても,ライブを聞いても,ここのところのCharles Lloydの活動には目を見張らされるものがある。凄い老人だと思ったり,感動させられたりと,80歳を過ぎても全く裏切られることのない活動ぶりは,やはり化け物レベルだと言ってもよいと思う。
そのCharles Lloydの新作はMarvels名義である。Marvelsの第1作である"I Long to See You",Lucinda Williamsを迎えた"Vanished Gardens"も素晴らしかったが,そのMarvelsとしての第3作とあっては,期待するなって方が無理な話である。そして,今回も裏切られることはなかった。
実をいうと,CDがデリバリーされるまでの間はストリーミングで聞いていたのだが,その時は実はピンと来ていない部分があった。しかし,ちゃんと媒体で聞くと,感覚が違うのがはっきりした。やはり音楽に対峙する姿勢の違いは大きいと思う訳だが,ちゃんと聞いてみれば,何の違和感もない。アメリカーナ的なサウンドをゆったりと奏でるCharles Lloydの昨今の音楽はここでも強く感じられる。
Marvelsの音楽はやはりその編成に特性が表れると感じさせるが,今回もBill FrisellのギターとGreg Leiszのスチールが効いている。いきなり冒頭の2曲はOrnette Coleman,そのほかにもLeonard CohenやらGabor Szaboやらと面白い選曲であるが,中でもBola de Nieveの"Ay Amor"のたゆたうような「ゆったり感」は彼らにしか出せないのではないかと思える。日本でもやった”Monk’s Mood"もやっているが,こういう音楽には強烈な魅力を感じる私である。
はっきり言ってしまえば,突出した感覚は何もない。しかし,それでも深く音楽に没入させる魅力があるのだ。特にアルバムの後半にはまいってしまった。とにかく凄い人,いややっぱり化け物だと思わざるをえない作品を生み出すエネルギーの源は何なのか。不老不死という言葉はCharles Lloydのためにあるのか...。という訳で,今回も星★★★★★とせざるをえまい。
Personnel: Charles Lloyd(ts, a-fl), Bill Frisell(g), Greg Leisz(Steel-g), Reuben Rogers(b), Eric Harland(ds)































































































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