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2021年2月 6日 (土)

聞くのはいつ以来かもわからないが,これって最高だと思ってしまった”Watkins at Large”。

Watkins-at-large"Watkins at Large" Doug Watkins(Transition)

このアルバムが復刻されたのはいつだったか定かではないが,これとかDonald Byrdのアルバムと一緒に購入したはずだ。CDの時代になって,多くのLPを売却し,CDに買い替えてしまったのは,今となっては失敗だったなぁと思うが,後悔先に立たずである。しかし,本作含め,LPで持っている方がよさそうだってのは残しておいてよかった,と言うか,CD化されるかどうかもわからないと思っていたってのが正直なところだが(苦笑)。

私がこのアルバムをプレイバックするのは一体何年振り?のような感じなのだが,久しぶりに聞いてみて,強烈にジャズを感じさせてくれて,大いに楽しんでしまった。何と言っても,往時のハードバップを演奏するのには,実に魅力的なメンツが揃っているし,このメンバーなら,もっとブローイング・セッションとなってもよさそうなところを,実に味わい深い演奏に仕立てているのが素晴らしい。ジャケにはライブ・レコーディングのように書いているが,録音時期や場所についての詳しいデータはどこにも見当たらない。しかし,帯によれば,56年12月8日の録音らしいが,まさにハードバップ黄金時代だと言いたくなる。

だが,このアルバムには,熱さよりも渋さを感じる私である。それは冒頭の”Phil T. McNasty Blues"から顕著なのだ。例えて言えば,Art Pepperの"Modern Art"と同質の渋さと言える。だが,このアルバム,A面は"Return to Paradise"からで,”Phil T. McNasty Blues"はB面って話もある。どっちが正しいのかは全くわからないが,ジャケに何も書いていないのだから仕方ない。しかし,こういうところに滅法こだわる日本のメーカーの復刻なのだから,私が保有しているLPの通り,”Phil T. McNasty Blues"で始まるのを正当としたい。

それにしても,Doug Watkinsは27歳という若さで亡くなってしまったらしいが,Sonny Rollinsの「サキコロ」やら,Lee Moganの"Candy"やら,JMの"Cafe Bohemia"やら,実にいい仕事ぶりの録音を残し,リーダー作としてもこんなにナイスなアルバムを残しているのだから,実に優れたミュージシャンだったのだろうと想像するに難くない。バッキングだけでなく,リーダーとしてもちゃんとしていたことを実証するアルバム。星★★★★☆。

Recorded on December 8, 1956

Personnel: Doug Watkins(b), Donald Byrd(tp), Hank Mobley(ts), Kenny Burrell(g), Duke Jordan(p), Art Taylor(ds)

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