Chick Coreaの音楽を振り返る際,絶対避けて通れないLost Quintet。
”Miles in Berlin 1969" Miles Davis(Bootleg)
Chick Coreaと私の接点を振り返ってきたが,公式盤を基本にするのは当然なのだが,どうしてもブートを避けて通れないものもある。それがMiles Davisの所謂Lost Quintetである。このクインテット,Milesの歴代のバンドの中でもカッコよさでは最高と思わざるをえない,化け物みたいなバンドであったにもかかわらず,公式スタジオ音源が残っていなかった(後にアンティーブでのライブとかは発掘されたが...)という何とも不思議なバンドであった。
私もブートレッグの深みにはそれほどはまっている訳ではないが,それでもMiles Davisについては,結構買ってしまったなぁというのが正直なところであり,Lost Quintetものも何枚か保有している。このバンドにおいては,Chick CoreaはRhodesしか弾いていないが,Rhodesでなければ,音は埋没したに違いないし,アコースティック・ピアノはこの音楽には合わないことは言うまでもない。
当然のことながら,ブートの世界にはまっていったのはだいぶ後になってからのことなので,後追いでこういう音楽を聞いてきた訳だが,何十年経とうが,彼らの音楽の持つ刺激は不変であり,このカッコよさには今でも痺れてしまう。バンド全体もそうだが,Chick CoreaのRhodesは,メロウ・グルーブとは異なる世界でRhodesかくあるべしと思わせる音である。
Chick Coreaの修行時代と言ってもいいかもしれないが,Miles Davisにもまれたこともあって,後のChick Coreaの音楽が生まれたのだということを強く感じるLost Quintetである。もちろん,これだけでなく,Filmoreもちゃんと聞くべきであり,時代の興奮を追体験することも,Chick Coreaの音楽を振り返る上では不可欠だと思う。この演奏の翌々日のロッテルダムでのライブ(それに関する記事はこちら)を以て,このクインテットは解散するので,爛熟のLost Quintetと言うべきだろう。最高である。
Recorded Live at Philharmonic Hall, Berlin on November 7, 1969
Personnel: Miles Davis(tp), Wayne Shorter(ts, ss), Chick Corea(el-p), Dave Holland(b), Jack DeJohnette(ds)
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