Art Farmerを久しぶりに聞く。
”Yesterday's Thoughts” Art Farmer(East Wind)
私はArt Farmerのアルバムについては大した枚数は保有していない。リーダー作は多分6枚で,そのうち3枚はAtlantic,残り3枚はEast Windである。East Windの中では,一番プレイバック頻度が高いのは"The Summer Knows"だと思う。East Windの残りの2枚はちょっと取り出しにくい場所にあるので,あまり聞いていないのだが,棚をごそごそやっていて,久しぶりに手に取った次第。
これと”To Duke with Love"は同じタイミングで中古で入手したと記憶している。紙ジャケ盤ではあるが,帯なしなので,結構安かったはずだ。思うに中古CDはかなり値崩れを起こしていて,以前に比べれば,アホみたいな値段をつけることは減っていると思う。まぁ,大概の音源がストリーミングで聞けてしまうのだから,それも時代の流れってところだろうが,そもそもこっちはほとんどショップにも行っていないしねぇ...。所謂「大人買い」をするような年代の私たちが,そもそもの購買意欲が減退していては,CDも売れなくて当然という気もする。
それはさておき,このアルバム,買ってから聞いたのは1回か2回だと思うが,印象としては"The Summer Knows"に近いような気がする。いかにものArt Farmerのフリューゲルを支えるのは,"The Summer Knows"同様,Cedar Waltonトリオなのだから間違いないところだ。Art Farmerのフリューゲルはそこはかとない哀愁を感じさせるところが,日本人の琴線をくすぐるのではないかと思うが,また,Art Farmerにぴったりの選曲って感じなのは伊藤潔,伊藤八十八という優れたプロデューサー・コンビによるところだろう。
”Namely You"なんて結構珍しい曲もやる一方,タイトル・トラックはBenny Golsonのオリジナルだが,これが実にArt Farmerにフィットしていると思える佳曲。本当にBenny Golsonはいい曲を書くねぇと改めて思わされる。また,ラストをスウィンギーにCedar Walton オリジナルの"Firm Roots"で締めるってのも趣味がいいねぇ。夜,くつろぎながら聞くには丁度いい一枚。星★★★★。
Recorded on July 16 &17,1975
Personnel: Art Farmer(fl-h), Cedar Walton(p), Sam Jones(b), Billy Higgins(ds)
« ”Tarzana Kid”:全く売れなかったらしいが,この軽渋さがいいのだ。 | トップページ | 福盛進也のアルバムは,日本からのECMへの回答のようにさえ思える詩的な作品。 »
「ジャズ(2021年の記事)」カテゴリの記事
- 2021年の回顧:音楽編(2021.12.30)
- Alan Broadbent:実に趣味のよいトリオだ。(2021.12.25)
- ホリデイ・シーズンに取り出したアルバム。(2021.12.24)
- Art Blakey & the Jazz Messengers初来日時の記録:悪いはずがない。(2021.12.23)
- Johnathan Blake:やはりこの人ただ者ではない。(2021.12.22)
« ”Tarzana Kid”:全く売れなかったらしいが,この軽渋さがいいのだ。 | トップページ | 福盛進也のアルバムは,日本からのECMへの回答のようにさえ思える詩的な作品。 »


































































コメント