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2021年1月13日 (水)

イタリア・ジャズの美学とはこれのこと:Roberto Cipelli~Paolo Fresuデュオ。

_20210105-2"L'equilibrio di Nash" Roberto Cipelli with Paolo Fresu(Tuk Music)

ブログのお知り合いのSuzuckさんが昨年のベスト盤の1枚として挙げられていたアルバムである。Paolo Fresuのバンドで長年ピアニストを務めるRoberto Cipelliがリーダーとなっているが,Pailo Fresuとの双頭アルバムと言ってよい作品。Paolo Fresuが立ち上げたTuk Musicからの作品であるが,これが実に美しい作品集である。

Roberto Cippeliのオリジナルに加えて,Sting,Caetano Veloso,更にはイタリア・ルネッサンス~バロック期の作曲家,モンテヴェルディの作品,そしてボートラではショパンまでやっているが,アルバムのどこから聞いても,イタリア音楽の粋と言ってもよい美的なサウンド,フレージングが満載である。誤解を恐れずに言えば,これほどの美的なアルバムはイタリア人にしか生み出せないのではないかと思える。さすがイタリア・オペラの国としか言いようがない歌心に満ちた,芳醇な美学を体現したアルバム。

そして,この美学を実現するのに手を貸したのがStefano Amerioのエンジニアリングである。私のしょぼいシステムでも,十分に美しさを引き出したこの録音が実に素晴らしい。全てのジャズ・ファンにこれが受けるとは思わないが,大げさに言えば,これを一つのジャズのフォーマットとして受け入れれば,人生に潤いを与えるはずだ。プレイバック終了後にもずっと余韻に浸っていたいと思わせるアルバムは久しぶりであった。

これは昨年秋に出たアルバムではあるが,ここでは新譜扱いとさせて頂き,喜んで星★★★★★としよう。これを生で聞いたら落涙必至である。

それにしても,このようなアルバムに「ナッシュ均衡」なんていうタイトルをつけてしまうのは実に不思議なセンスだなぁ。

Recorded on November 27-29, 2017

Personnel: Robert Cipelli(p, el-p), Paolo Fresu(tp, fl-h)

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コメント

閣下、仰のとおり彼らの美学が詰まっていますね。
私も心を鷲掴みにされました。

そして、ステーファノ・アメーリオの録音は、
彼らの音楽をより天井の音楽に近いものにしているとおもいます。

大変に遅くなりましたが、こちらのURLを貼り付けさせて頂きますね。

https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-c5c9e2.html


Suzuckさん,こんにちは。リンクありがとうございます。

>閣下、仰のとおり彼らの美学が詰まっていますね。


実に素晴らしいです。

>そして、天上の音楽に近い

これもまさにおっしゃる通りです。美的な音楽に録音のクォリティが相俟って,更に素晴らしいものとなりました。

Lars Danielssonとのアルバムに続いて,Paolo Fresu絶好調でした。くぅ〜ってところです。

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