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2020年12月18日 (金)

コロナ禍の産物と言ってもよいクリポタの新譜。

_20201217 "There Is a Tide" Chris Potter(Edition)

コロナウィルス禍の中で,ミュージシャンも大変な思いをしていると思うが,ライブには制約が生じ,今や無観客ライブをストリーミング配信するってのが普通になってしまった。そうは言っても,ライブの場でのヴィヴィッドな聴衆の反応を感じられないのはフラストレーションがたまるだろうと想像してしまう。それはプレゼンテーションをする機会の多い私が,リモートではオーディエンスに受けているのか,滑っているのかもわからないのと通じるところがあるはずだ。

そうした中で,クリエイティブな姿勢を維持していこうとするのも結構大変だと思う訳だが,そこを全楽器を一人でこなすという対応をしたのがこのクリポタことChris Potterの新譜である。まぁクリポタはPat Metheny Unity Groupのライブではギターも弾いていたし,ブート音源で聞いたAri Hoenigとのデュオ・ライブではピアノも弾いて,器用なことはわかっていたとしても,楽器全部やってしまうってのが凄いのである。Princeか?って感じだ。

そうは言っても,管楽器が主楽器のクリポタであるから,ほかの楽器を同等にっていう感じではないことは本人もわかっているだろうから,ここでは我々が期待するようなブリブリ感は抑制され,ミディアム系のリズムで,比較的落ち着いた感じの演奏が展開されている。まぁ宅録みたいなものだから,オーヴァーダブで気に入らなければ,何回でも録りなおしが出来るとは言え,この構成力は半端ではないと感じさせるに十分である。かつ,こういう時期だからこそ生まれたアルバムだとも言える作品だが,こうした取り組みを打ち出すその姿勢こそが評価に値すると思うのだ。

Photo_20201217184101 正直言ってしまえば,音楽としては星★★★★程度だと思うのだが,そういう姿勢にオマケして星★★★★☆としたくなるのである。それがファンのファンたる所以と言われてしまえば反論の余地はない。それでもやっぱりこういうのは評価しなければならないと思うのだ。ということで,右の写真はオマケでついてきたクリポタのサイン入りのカードの表裏だが,どこに置いておけばいいんだろう?(爆)。

Personnel: Chris Potter(ts, ss, cl, b-cl, fl, a-fl, p, key, g, b, ds, perc, sample)

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コメント

当初の一人多重録音のアルバムと聞いて、ちょっとひるんでしまったのを白状しておきます。

でも聴いてしまうと、ファンクやポップなリズムの上に彼のホーン(ホーンの多重録音も多いし)が乗っかるとけっこういいなあ、と思いました。いつかこれらの曲をライヴでやってほしいな、と思います。きっとそれらも素晴らしい結果となるでしょう。

当方のブログアドレスは下記の通りです。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/12/post-d3c1b8.html

910さん,続けてこんばんは。こちらもリンクありがとうございます。
>
>当初の一人多重録音のアルバムと聞いて、ちょっとひるんでしまったのを白状しておきます。

まぁそうですよねぇ。私も最初は不安でした,って言うよりストリーミングで聞いているとピンと来てなかったんですが,現物で聞くと印象が変わりました。こっちの聞き方の違いってのは間違いなくあると思いますが,構成力を楽しませてもらいました。

これをライブで再現ってのは結構きついというか,これはこのアルバム限定にしておいた方がいいように思います。クリポタの本質はこれではないと思いますので....。でもよく頑張りましたよねぇ(笑)。

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