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2020年12月 1日 (火)

久しぶりにTrio Musicを聞いて感慨を新たにする。

_20201130 "Trio Music Live In Europe" Chick Corea / Miroslav Vitous / Roy Haynes (ECM)

このアルバムも久しぶりに聞いたような気がする。思い起こせば,私は彼らの演奏をよみうりランドで見たなぁ。あれは1983年で,Trio Musicの対バンはPat Metheny入りのSonny Rollins Special Quartetというジャズ・フェスらしい組合せであった。もうそれも40年近く前か...。光陰矢の如し。

思い起こせば,あの頃私はMiroslav Vitousの音(特にアルコ)に馴染めない部分があったのだが,人間歳を取ると変わってしまって,今や何とも思わない(笑)。むしろ好きなぐらいである(爆)。それでもって,久しぶりにこのトリオのライブ・アルバムを聞いたのだが,これが実にいいねぇ。そもそも"Now He Sings, Now He Sobs"を出自とするこのトリオは最初からレベルが高かったし,その後もChick Coreaのブルーノート・スペシャル・ギグ等まで活動は継続していたが,今となっては懐かしい編成である。

ここで展開される演奏は,全編に渡ってだれることがなく,緊張感が継続しているところに,この時の彼らの好調ぶりがうかがえる訳だが,今でも現役の彼らとしても,この当時の創造力を再現することは年齢的に難しいだろうなぁと思ってしまう。だって,今やChick Coreaは79歳,一番若いVitousだって72歳,最長老のRoy Haynesに至っては95歳なのだから,それはまぁ仕方がない。この頃はまさに脂がのっているという感じなのだ。

後半に各々のソロ曲を入れるってのはライブとしてはわかる。しかし,アルバムとして考えると,ECM的に,あるいはManfred Eicher的にどうなのよって気がしないでもないのだが,それでもそれを問題と感じさせないところが凄いのだ。逆に言えば,Eicherに文句を言わせないレベルだったと言ってもよいかもしれない。久しぶりに聞いて,こんなにいいアルバムだったのかと再確認させてもらえてよかった。星★★★★☆。見事なものである。

Recorded Live in Willisau and Reutilingen in September, 1984

Personnel: Chick Corea(p), Miroslav Vitous(b), Roy Haynes(ds)

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