2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

2018年おすすめ作

無料ブログはココログ

« 追悼,筒美京平。 | トップページ | Michael Landau参加のBlue Hornのアルバム:まじでカッコいいギターである。 »

2020年10月14日 (水)

サックスにDonny McCaslinが入ったSteps Aheadのアルバム。

_20201010 "Vibe" Steps Ahead (NYC)

Steps Aheadのアルバムは,彼らがStepsと名乗っていた時代から非常に安定したクォリティを保っていると思っている。メンツの入れ替えは結構あっても,Mike Mainieriのやることがしっかりしていれば,おかしなことにはならないという感じのバンドである。私がNYC在住中だか出張中に,現地Blue Noteで見た時はBendik,Rachel Z,Steve Smith,それにJimi Tunnellなんかがいた頃だから,アルバム"Ying Yang"ぐらいの時代だろうが,メンツが変われば,それなりに音楽性にも変化をつけながら活動を続けてきたって感じだろう。

私は結構Steps Aheadのアルバムも保有しているが,このアルバムはメンツ的には一番流動的だった時期と言ってもよいかもしれない。そもそもサックスにDonny McCaslinが全面参加ってのもすっかり失念していたし,ドラムスはClarence Pennであるから,これはSteps Aheadのアルバムではほかにはない組合せのはずである。そして一部の曲にはECMにもリーダー作を残すMichael Cainが参加しているから,やっぱり異色のメンツである。

アルバム前半ではやや緩いグルーブ感を打ち出していて,例えば,"On Green Dolphin Street"をこうやるかって感じの演奏となっているが,これはこれでありだと思える。例えば,この曲のポイントはJames Genusのベースのスラッピングの音だと思うが,この適度なファンク・フレイヴァーが心地よい。ただ,このバンドのデビュー・アルバムである六本木ピットインでのライブ盤と同じバンドと思うと,失望するリスナーもいるはずだ。何を求めるかの違いってことではあるが,私は抵抗なく受け入れられる。結局のところ,Mike Mainieriの音楽が私の趣味にフィットするってことなんだろうと感じる。

ライナーを見ると,”This album is dedicated to the memory and the collaboration of Miles Davis and ’The Gentle Giant' Bill Evans."なんて書いてあるが,まぁ,こうした記述は共同プロデューサーとしてAdam Holzmanがクレジットされているからってところもあるだろう。確かに"Miles Away"というバラッドが2回演奏されているのは,彼らを偲んでって感じもあろうが,アルバムの全体的なトーンを支配してはいない。加えて"Rendevouz"のようなムーディな曲もありつつも,このアルバムは私にとっては特に前半の心地よいグルーブを楽しめばいいアルバムと思える。

アルバムの後半は,前半とややムードが変わってダークな感じが強まるので,その辺をどう評価するかにもよるが,久々に取り出して聞いてみて,へぇ~,こんなメンツだったのかいってことも面白かったアルバム。眠らせておいたことを反省して,ちょいと甘いと思いつつ,星★★★★としよう。

Personnel: Mike Mainieri(vib, p), Donny McCaslin(ts, ss), Michael Cain(p, synth), Rachel Z(p, synth), Adam Holzman(org, key), Victor Bailey(b), James Genus(b), Reggie Washington(b), Clarence Penn(ds), Tim Hagens(tp), Aaron Heick(as)

« 追悼,筒美京平。 | トップページ | Michael Landau参加のBlue Hornのアルバム:まじでカッコいいギターである。 »

ジャズ(2020年の記事)」カテゴリの記事

コメント

TAP the POP に
「スペイン革のブーツ」と「木綿のハンカチーフ」というコラムがありました。
ググってみて下さい。

MRCPさん,こんばんは。

そのネタは承知してます。それは筒美京平と言うより,松本隆ですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 追悼,筒美京平。 | トップページ | Michael Landau参加のBlue Hornのアルバム:まじでカッコいいギターである。 »

Amazon検索ツール

2019年おすすめ作