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2020年10月17日 (土)

Brad Mehldauファンなら絶対見逃せないブートレッグ登場。

_20201016”Live in Paris 2020: Brad Mehldau Jour the Beatles" Brad Mehldau (Bootleg)

これは強烈なブートの登場である。コロナ禍が発生してから,Brad Mehldauはオランダに滞在していたはずで,"Suite: April 2020"も現地で録音されたものであった。その後もBrad Mehldauは欧州に滞在していたのかもしれないが,そのBrad Mehldauが今年9月にパリで演奏した時の模様を収めたブートレッグがリリースされた。

このブートが注目に値するのは,タイトルを見て頂けばお分かりになるように,Beatlesの曲を中心に演奏したってことである。以前からBrad MehldauはBeatlesナンバーを吹き込んでいるし,ロック畑のミュージシャンの曲を結構演奏してきているから,ライブにおいてもこういう企画があること自体は不思議ではない。しかし,こうしてブートとは言え,ここでの演奏を聞けることには大きな感慨を覚える。

ここではBeatlesナンバーに加えて,Paul McCartneyの”Maybe I'm Amazed”,更にはZombies,Beach Boys,David Bowieまでやってしまうのだからこれはたまらん。そしてアンコールは"New York State of Mind"から始まる5曲の大盤振る舞いである。パリの聴衆の熱狂ぶりがわかるが,それもまぁ当然かなと思える演奏。正直言って演奏自体にそれほどの驚きはないのだが,それでもこれは実によい。特にアンコールの味わいと言ったら半端ではない。

面白いことに,この日の音源は宇田川町の迷宮ではDVDとして売られているが,私は映像よりも音に浸りたいので,CDでリリースした名古屋から取り寄せたものである。宇田川は前日のオーディエンス録音とプロショットのDVDの3枚組,名古屋はおそらくその映像をソースとするCD2枚組としてリリースし,先着50名で初日のオーディエンス録音の2枚組をつけるというかたちで競争を仕掛けている。ブート業界も競争が激しいのだ(笑)。

いずれにしても,この音源は私としては告知を見た瞬間から避けて通れないと思って,即発注したものだが,その甲斐あっていいものを聞かせてもらったと思っている。さぁ,初日のオーディエンス録音もさっさと聞かねば。私がパリの聴衆に嫉妬したことは言うまでもない。

Recorded at Philharmonie de Paris on September 20, 2020

Personnel: Brad Mehdau(p)

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